去っていったあの人 ページ5
翌日、集合時間になっても悠也は現れなかった。仕方がない先に向おうという円堂の言葉でホーリーライナーに乗り込んだ雷門サッカー部。
どこの試合会場へ着くだろうと皆、緊張していた。同時に期待に胸を膨らませてた。
対戦相手である月山国光が同じ列車に乗り込んできた。そこには懐かしいあの人の姿があった。
「南沢さん？」
「どうして南沢先輩が」
困惑しながらも電車は目的地＿＿サイクロンスタジアムに到着した。
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「南沢さん……雷門と戦うと知って月山国光に入ったんですか？」
「お前たちに現実を教えてやろうと思ってな」
「お前……！」
「何考えてんだ」
「訳が分からないど!!」
挑発に乗る同期に南沢はクスリと笑い、言葉を続ける。
「大きな流れに逆らって叩き潰される……雷門も哀れなもんだ」
「貴様」
「許さないど！」
「止めい！」
一喝。力強い静止の声に怒声は止んだ。
声の主＿＿月山国光のキャプテン兵頭司は、南沢のサッカーセンスは素晴らしいと褒め讃えた。
「その才能は月山国光、フィフスセクターを更に実りあるものにするだろう」
「それは俺達のサッカーとは違うということか」
「どっちが正しいかは明らかだがな。……お互いベストを尽くそうぜ」
そう言いスタジアムへと去っていった。
憤りが消えない3年はその方向を睨んでいた。
「サッカー続けてたんだな……。ま、南沢さんのスタイルなら分かってるし寧ろやりやすいぜ」
「倉間先輩……でも」
「ベストを尽くせ！」
「円堂監督……」
「そして南沢にも知ってもらうんだ！俺達のサッカーを！！」
「「「……はい！」」」
神童を筆頭に雷門も続いてスタジアムへと向かう。その一番後ろで円堂は携帯を握り締めた。
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源 蒼矢(プロフ) - Mishaさん» 誤字報告ありがとうございますm(__)m訂正させて頂きます (2016年12月27日 7時) (
レス) id: 2166f1690f (このIDを非表示/違反報告)
Misha(プロフ) - 浪川鮫助ではなく浪川蓮助ではないでしょうか? (2016年12月27日 1時) (レス) id: 78676fe4bd (このIDを非表示/違反報告)
ユッケ - おもしろかったです！早く続きが見たいです！楽しみにしていまーす！ (2016年12月23日 23時) (レス) id: 3969489df6 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - めっちゃ面白いのになんで評価低いのかわからない……もちろん私は一番いい星押しました！☆更新たのしみにしてます！ (2016年12月21日 22時) (レス) id: 27b91ac37c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：源 蒼矢 | 作成日時：2016年12月5日 21時
