オタクは推しの声に弱い ページ3
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「じゃあ今日は終わりにしたいと思います。またね、見てくれてありがとう、バイバイ。…バイバイ、うん、バイバイまたねぇ」
配信を切り、リビングに向かうと、真剣な顔をしてスマホとにらめっこしているAがいた
そ〜…っと後ろからスマホを覗き込むと、弦月の動画を見ていた
「は?可愛いね」
思わず可愛いと口に出すと、彼女は大袈裟に驚いて派手な音を立ててスマホを落としてしまった
「そんな驚く?」
「驚くよ!!推しが近くで話しかけてきたら驚くよ!!心臓出た、、!」
「心臓出てないから大丈夫だよ。」
「絶対出た〜!!弦月のばか〜!!今日の配信も良かった〜!!ありがとう〜!!」
「はいはい、ふふ、ありがとうね」
「女神様…」
「オタクみたいな事言うじゃん」
「オタクだもん」
「ふーん。弦月が推し?」
「そうだよ」
そう言いながらイヤホンを付けようとする彼女に少しムッとした
僕が推しなら目の前にいるのに動画の僕に夢中なの?なんかムカつく。
そんな子供みたいな嫉妬心とほんとちょっとの悪戯心を抱えた僕は、イヤホンを持つAの手を優しく掴んで、耳元で優しく、ゆうっくりと話しかけた。
「そっかぁ。いつもありがとう。好きだよ。」
Aは耳も顔も首までじわじわと真っ赤になり、涙目になりながら口をパクパクとさせていた。
僕は愛おしさと優越感から彼女を優しく抱きしめて、柔らかい耳たぶをふにふにと唇で遊びながら、今度は
「可愛い。大好き」
ととびきり甘く囁いた。
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リリリリリ - 甘々だぁ‼︎一気読みしちゃいました‼︎この小説大好きです‼︎😭無理せず更新頑張ってください‼︎ (2022年4月10日 2時) (レス) @page9 id: 2de5659400 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年10月9日 18時