伊嵐 珠蓮 ページ29
伊嵐さん……珠蓮さん…。あの2人は僕に、何を隠してるの？
天鷹の何を知ってるの？
あの時以来会ってない気がする。あの時…天鷹がいなくなった時から…。
その時扉をノックされる。
『はい。』
扉を開けると、伊嵐さんと、珠蓮さんが立っていた。部屋の中に入れる。
珠蓮「失礼します、時雨様。」
堅苦しい…。
伊嵐「今、お時間」
『敬悟じゃなくていいよ。堅苦しい。』
伊嵐さんを遮って言う。驚く2人。なんで？
珠蓮「じゃあ敬語外すけど…。」
伊嵐「アリス様は敬語じゃないとキレてきたからな…。」
アリスらしい。
『アリスは自分が特別だと思ってるから母さん以外全員自分より下だと思ってるんだよ。』
珠蓮「なるほど。」
『それで、僕に何か用？』
伊嵐「…もう、Aじゃないんだな。」
『え？』
伊嵐「一人称。12年前までは、まだ、一人称Aだっただろ？」
『…』
珠蓮「A様が……Aちゃんが、自分のことAって呼んでるのを聞くの、好きだったんだけどなあ。」
天鷹…父さんが失踪してから…一人称を「僕」に変えた。
だから、もう………。
『もう、Aって、言わないよ。』
正しくは「言えない」だけどね。理由は自分でもわからないけど。
伊嵐「それに……笑顔、見てないな。」
珠蓮「12年前は、ずっと笑顔だって言ってもおかしくなかったのに。」
笑顔も…父さんの失踪とともに消えた。
笑顔だけじゃなくて、感情も。
『そうだね、笑ってない。でも、伊嵐さんと、珠蓮さんの笑顔も減ったと思う。』
伊嵐「あーあ。もう「伊嵐兄ちゃん」って呼んでもらえないんだな。」
そういえば、ずっと「伊嵐兄ちゃん」、「珠蓮兄ちゃん」って呼んでたな。
いつからだろう。「伊嵐さん」、「珠蓮さん」って呼ぶようになったのは。
珠蓮「ちょっと寂しいな。アリスちゃん……アリス様は、「伊嵐」、「珠蓮」って呼ぶから。」
呼び捨て…。
『一応年上だからね。アリスはそういう礼儀を知らない。母さんが甘やかしすぎたんだよ。』
伊嵐「Aちゃんは…。」
珠蓮「強いね。」
『強くなんかない。あの時からずっと、弱いままだよ。何も変われてない。』
珠蓮「そっか…。」
伊嵐「Aちゃんは、天鷹に似てるな。自分に対する評価が厳しい。」
珠蓮「あと、1人で抱え込んじゃうところとかね。」
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すみません！
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瑠碧(プロフ) - 以後気を付けます！ (4月6日 11時) (
レス) id: 0930b23e98 (このIDを非表示/違反報告)
瑠碧(プロフ) - 、さん» すみませんでした…教えていただき、ありがとうございます！ (4月6日 10時) (レス) @page44 id: e9e591c632 (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - 、さん» そうなんですね‼︎すみませんm(__)m教えていただきありがとうございます。 (4月5日 17時) (レス) id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
、 - 歌詞を書くのは少しでもアウトです。犯罪行為になりますよ。それに、ここは小説の感想を書く場所です。おすすめの曲などの話は他の話になり、チャットになりますのでうらつくでは「チャット」はサーバーに負担になる理由でチャットは違反になります。運営に報告します。 (4月5日 16時) (レス) id: 111bb78a66 (このIDを非表示/違反報告)
瑠碧(プロフ) - 鶯 御飴さん» うん！ ちなみに、私は「世界に一つだけの花」も好きだよ (4月5日 16時) (レス) id: 0930b23e98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶯 御飴 | 作成日時：2024年2月11日 18時
