mademoiselle

＃新井先生 ページ9

「んぇ〜もう難しい〜〜〜ゆびいたい〜〜〜」



ギターを置いてぐでーとスタジオのソファに横になる。

雑誌の撮影終わり、なんだか楽器が弾きたくなって深夜のスタジオに来た。


一人だと思ったのになんだかんだ大希くんや和輝くんせきゆーまでいてびっくり。ちなみに理くんは明日の仕事に備えて今日は帰宅したそう。

大希くんは机に向かって作業中でせきゆーは休憩中。

絶賛、年明けからスタートするツアーに向けて調整中。通し練習が無い日は、各々個人仕事が入ってたりスタジオに籠るメンバーもいたり自由に過ごすことが多い。


そんな私は『一途』をマスターしたくて、こういう休憩時間や暇な時に新井先生に教えてもらいながらこそこそ練習している。

大希くんが考えたコードは信じられないくらいに早くて、ギターはまだまだ初心者の私にとっては最高難易度。でも難しいほどマスターしたくなる性で、なにがなんでもマスターしてやろうと練習を重ねている。



「コンビニいく？」


「え！いく！！！」



もうできないよー、なんて弱音を吐く私に和輝くんがコンビニ行く？なんてお誘いをくれるから、がばっと起き上がり、行きます！と全力で返事する。



「寒いでしょ？」


「パーカー被っていくよ？」


「大希の着てっちゃえ」



スタジオから徒歩30秒ほどにあるコンビニは私たちの行きつけで。

目と鼻の先にあるのに、風邪引いたらだめ、なんて私のパーカーの上から大希くんの私服のダウンを着させられた。さすが新井ママです。



「おっきい」


「危ないから袖出しな」


「和輝、ママすぎるって(笑)」



大希くんのダウンは大きくてもはや服に着られているような状態の私。

和輝くんはダウンの袖を巻くってくれたり、至れり尽くせり。一部始終を見ていたせきゆーからもツッコまれてるママ。



「深夜のコンビニ好きなんだよね〜」


「一人で行ったりしてないよな？」


「…こういう時しか行きませんよう」



理くんや大希くんが目立ちがちだけど、私的に一番過保護なのは圧倒的に和輝くんだと思う。その分、厳しい時もありますけど！ママなので！



「アイス何食う？」


「ダッツ！…だめ？」


「は、お前ずる(笑)」


「わーい！練習頑張ります！」



結局、ちょっとお高めなアイスを買ってくれた和輝くん。甘やかされてる自覚はあります。でもちょっとくらいいいよね？



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参考@youtube short 常田ストーリー 一途を練習する常田と新井

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