GENE and Gin and Tonic

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隼「Aちゃ〜ん！コーヒー買に行きません？」

玲於「無理。今俺と雑誌見てるから無理」

隼「ええ〜……」

「玲於、君は私じゃないでしょ」

玲於「……ごめん」

隼「相変わらずAちゃんには素直！笑」

玲於「うっせ！」



最年少の2人。
小学生のころから知ってる隼と玲於はAちゃんに懐いてる。Aちゃんも弟みたいに可愛がってるし、もちろん呼び方は呼び捨て。
会話もお互いに敬語は使ってない。



隼「Aちゃーん……」

玲於「お前いちいちくっつくなよAちゃんに！」

隼「コーヒー……」

「わかったわかった」

玲於「……行くの？」

「玲於も一緒に行かない？久しぶりに3人で散歩しよ」

隼「さーんせーい！」

玲於「わかった。だからさっさと離れろ豚！」



隼と玲於は昔っからAちゃんを取り合ってる。
それが意識的か無意識かは分からないけど、玲於がああやってAちゃんと2人でいれば隼が何かにつけてAちゃんを連れ出そうとする。
逆もしかり。

まるで2人の子供が母親の取り合いをしているみたい。

今回は3人で出かけるで落ち着いたけど、断られようもんなら2人のテンションはそこまで下がるかってほど下がる。



隼「ご機嫌だねAちゃん」

「可愛い2人と久しぶりのお出かけだからね」

玲於「ちょっとコーヒー買に行くだけじゃん」

「それでも、大好きな2人と一緒だから私は嬉しいし幸せ」

隼「俺も幸せー！！」

「おー？玲於は？」

玲於「……幸せに決まってんでしょ。早く行くよ」

隼「Aちゃん、今日は雨かな……」

「え、こんなに晴れてるのに？」

隼「玲於があんなに素直なこと滅多にないから」

玲於「聞こえてんぞ金髪豚野郎」






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