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Possessive ページ33

「Aちゃんここ座って」



PCを開いて作業をしているAの隣で自分の膝を叩いたのは玲於だった。



「あとでね」

玲於「何で」

「私今何してる?」

玲於「パソコンで仕事」

「そう。だからあとでね」



視線をPCに戻して作業を進めるAに再び玲於が話しかける。



玲於「ここに座ったらできないの?」

「やり辛い」

玲於「……そんなに俺とくっつくの嫌なの?」



Aの腕を掴んだ玲於は寂しいと不機嫌が混ざった複雑な表情をしている。珍しく聞き分けの悪い玲於にAは両手を上げて降参のため息をついた。



「OK.Baby」



一度PCを閉じると玲於の手を引いてソファーに移動する。先に玲於を座らせてから足の間に入って玲於が背もたれになるように座ると繋いでいた手を自分の腹に回させた。
「膝の上はまた今度」と付け加えて。



玲於「ごめんね」

「んー?」

玲於「我がまま聞いてくれてありがとう」

「いいえ」

玲於「……大好き」



Aの腹に回っている腕に力を入れて背中に顔を押し付けた玲於が、呟くように言ったその言葉はAの耳にはしっかり届いていた。
らしくない言動と行動に驚かされているAだがその理由を聞くことはしないのは、それが玲於の独占欲によるものだとわかっているから。



「Love you too,Reo」

玲於「あのさ」

「私もわがままを言ってもいいかな」

玲於「ん、なに?」

「今日は私の側を離れないでいてくれる?」

玲於「なにそれ。そんなのわがままでもなんでもないじゃん」

「そう?」

玲於「俺が離れると思う?」

「さ〜……」

玲於「ずるいよね、Aちゃん」

「最近よく言われる笑」



実はHIGH&LOWのゲネプロであるこの日、大勢の演者たちが集まる中にはもちろんA大好き人間である先輩後輩がいる。一歩楽屋を出てしまえばそんな彼らに捕まり、下手すりゃ楽屋に戻らずなんてこともあり得るかもしれない。
今回の玲於の行動は、そうなるなら楽屋から出さなければいいという考えからのものだった。





亜嵐「あま〜い空気が2人を纏ってるんですけど」

隼「気のせいじゃない?」

亜嵐「見て隼。ちゃんと見て」

隼「見てる見てる」

亜嵐「逃げるな!見るんだ隼!!」

龍友「涼太は見すぎや笑」

涼太「隣開いてるなと思って」

裕太「やめとけ。玲於に殺されんで」

メン「今あそこに行ったらマジで勇者」

涼太「よし」

龍友「よしちゃうねん笑」





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おちば(プロフ) - Rinさん» 読んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけるようにいろんなお話を書いて行けたらと思っておりますので、ゆっくりな更新ではありますがまたお越しください! (2019年3月30日 22時) (レス) id: bb720abd28 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - gene大好きだし、こういうお話し大好きなのでめっちゃ繰り返し読んでます!これからも大変だと思いますが更新楽しみにしてます! (2019年3月29日 19時) (レス) id: 65a9f3dd22 (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - めぐみんさん» はじめまして。コメントをありがとうございます。更新ペースは遅めですが、色んなお話を描いてみたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 (2018年8月25日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)
めぐみん - はじめまして。いつもドキドキしながら読んでいます。これからの更新楽しみにしています。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: fd1b3c055f (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - *玲奈*さん» コメントをありがとうございます。更新ペースは遅いですがこのままマイペースにやって行きたいと思っています。また読んでいただけたら嬉しいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おちば | 作成日時:2018年7月8日 0時

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