Voice ページ31
片寄涼太、絶賛Angel不足です。
涼太「会いたい……」
SPEEDSTAR、HIGH&LOW、ドラマや映画の撮影でありがたいことに忙しい毎日を送らせてもらっているけれど、Aちゃんと過ごす時間がなさすぎて辛い。
リハの時は彼女の周りにはいつでも誰かしらいてゆっくり過ごすことなんてできないし、ボーカルの俺とパフォーマーのAちゃんは別々でいることの方が多い。もちろんGENEだけでの仕事もあるけれどだいたい玲於や隼がくっついてる。
俺達がレコーディングの日、Aちゃんはいつも差し入れを持ってきてくれるんだけど今日は無理そうだって言っていた。
涼太「あー……」
龍友「シャキッとしろや」
涼太「無理っす」
龍友「即答すんな笑」
ソファーに寝転んでたら龍友君に叩かれた。
唯一Aちゃんを独占できるレコーディングの日。今日もまた、彼女に会えない。
ちょっとでいいから会いたい。俺が好きなあの笑顔で「頑張れ」ってハグしてもらいたい。声だけでも聞けたらと思って携帯を手に取ったけど、聞いたら確実に会いたくなる。でも聞きたい。
「Hi guys！」
この声が好き。ハスキーでかっこよくて聞いていて落ち着く優しい声。ハグをしながら挨拶をして最後にいつも名前を呼んでくれる、彼女の声が俺は大好き、だ。
涼太「え……」
「お疲れ様、涼太」
涼太「なん、で？」
「暇になったから差し入れ持ってきたの」
聞こえるはずのない声に、俺はついに幻聴まで聞こえるようになってしまったのかと思った。いつものように綺麗に笑って持ってきた差し入れを見せるAちゃんを俺は思わず抱きしめた。
龍友「会いたかってんて笑」
「そっかそっか、寂しかったのか」
涼太「うん」
「思ったら言っていんだよ涼太」
言わなきゃ伝わらないって言ったでしょ。Aちゃんは俺の背中を撫でながら笑ってる。
思っていても口に出せなくて態度に出してしまう俺に、嫌な顔一つせず「不器用」と言って彼女の方から歩み寄ってくれる。だから俺はそれにずっと甘えてた。
「会いたいって言ってくれたら会いに来るし、寂しいって言ってくれたら側に居るし、伝えてくれた方が私は嬉しいな」
涼太「うん」
「うん」
涼太「寂しかったし会いたかったよ、Aちゃん」
「寂しかったのは君だけじゃないよ、涼太」
大好きな声で名前を呼んでくれたことが嬉しくて抱きしめる力を強めたら「苦しいよ」って笑って同じように抱きしめてくれた。
Always with...→←Because of you
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おちば(プロフ) - Rinさん» 読んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけるようにいろんなお話を書いて行けたらと思っておりますので、ゆっくりな更新ではありますがまたお越しください！ (2019年3月30日 22時) (
レス) id: bb720abd28 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - gene大好きだし、こういうお話し大好きなのでめっちゃ繰り返し読んでます！これからも大変だと思いますが更新楽しみにしてます！ (2019年3月29日 19時) (レス) id: 65a9f3dd22 (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - めぐみんさん» はじめまして。コメントをありがとうございます。更新ペースは遅めですが、色んなお話を描いてみたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 (2018年8月25日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)
めぐみん - はじめまして。いつもドキドキしながら読んでいます。これからの更新楽しみにしています。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: fd1b3c055f (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - *玲奈*さん» コメントをありがとうございます。更新ペースは遅いですがこのままマイペースにやって行きたいと思っています。また読んでいただけたら嬉しいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちば | 作成日時：2018年7月8日 0時
