I'm here!! ページ29
「離れないでねって言ったのに!!」
休憩中、Aちゃんの隣には登坂さんがいる。
一緒にコーヒー買に行こうって約束したのに、ちょっと目を離した隙にAちゃんは登坂さんに取られてしまった。
登坂「俺のお気に入りはこれかなー。ムカつくけど」
「んー?笑」
登坂「この写真が一番綺麗だし笑顔も好き。ムカつくけど」
「ありがとうございます。ムカつくのは」
登坂「わかってんでしょ」
「怒らないでください笑」
話題は例の雑誌のこと。本人の隣で堂々と雑誌を広げて自分のお気に入りを見せながら話す登坂さんの顔はちょっと怒ってるけど、隣のAちゃんは嬉しそうに笑ってた。
そう言えば写真のAちゃんはどんな顔をしていたっけ。岩さんへの嫉妬心の方が勝っちゃってちゃんと覚えてないことに気付いた。
俺もやきもちなんて妬いてないでああやって褒めてあげられてたら、あの笑顔は今頃俺に向いてたのかな。
「もっと色々言われると思ってました」
登坂「言いたいけどー、今回のことはしょうがないじゃん?それにこれ見たら言いたくても言えねぇ」
「ん?」
登坂「どのAも綺麗だし可愛いけど、岩ちゃんと撮ってる写真がずば抜けて綺麗だしAらしいからさ」
「……岩さんのおかげですね♡」
両頬に手を当ててわざとらしく照れたように言えば登坂さんは声を上げてAちゃんに抱き着いた。
登坂「あああ!!やっぱムカつく岩田!!!」
岩田「臣さん今更怒るのなし!あとAにくっつくのもなし!笑」
登坂「うるせぇ!!」
「登坂さんの方がうるさいです」
登坂「え、ごめん」
「んはは笑」
登坂さんに抱き着かれてもAちゃんは何も言わずに楽しそうに笑ってる。登坂さんはAちゃんから離れる気配はないし、俺がいる位置はAちゃんの真後ろで視界に入ってすらない、と思う。
このままここにいても辛いだけだと思った俺はコーヒーは1人で買いに行くことにした。
「…………」
登坂「A?」
「ちょっと出てきます」
登坂「え、なにどうした」
「隼とコーヒーブレイクするんです」
登坂「……俺と話してるのに?」
「あの子との約束なので」
登坂「んもー……Aのそういうとこ好きだよ」
「そう言ってくれる登坂さんが私も好きです」
登坂「あ、だめだ。俺の腕が離したくないって言ってる」
「離してください」
登坂「……はい」
「いってきます笑」
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おちば(プロフ) - Rinさん» 読んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけるようにいろんなお話を書いて行けたらと思っておりますので、ゆっくりな更新ではありますがまたお越しください! (2019年3月30日 22時) (レス) id: bb720abd28 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - gene大好きだし、こういうお話し大好きなのでめっちゃ繰り返し読んでます!これからも大変だと思いますが更新楽しみにしてます! (2019年3月29日 19時) (レス) id: 65a9f3dd22 (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - めぐみんさん» はじめまして。コメントをありがとうございます。更新ペースは遅めですが、色んなお話を描いてみたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 (2018年8月25日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)
めぐみん - はじめまして。いつもドキドキしながら読んでいます。これからの更新楽しみにしています。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: fd1b3c055f (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - *玲奈*さん» コメントをありがとうございます。更新ペースは遅いですがこのままマイペースにやって行きたいと思っています。また読んでいただけたら嬉しいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おちば | 作成日時:2018年7月8日 0時