For all of us ページ28
「相手を知らずに受けたの！？」
年少組とポンコツリーダーが到着してAの雑誌についての話題がヒートアップしていく。因みに、テーブルの上の雑誌は5冊増えました。
「1人だって言うから受けたんだけどね、突然準備万端の岩さんが入って来たもんだから私も驚いたのよ」
準備ができてしまってるものをやらないとは言えず、ましてや同じ事務所の先輩の面目をつぶすわけにもいかず半ばヤケクソで撮影に挑んだとAは話す。
岩さんもAとの撮影だって知らなくて撮影中に「発売日が命日だ」って言ってたらしい。
玲於「俺の命日も今日だわ」
隼「俺もー。てかそろそろ玲於離れてよ」
玲於「無理」
亜嵐「もうね、俺はショックなわけ」
部屋に入ってきてからさっきの涼太みたいに真剣に静かに何度もページを往復して見ていた亜嵐君が口を開いたと思ったら、とんでもないことを言い放った。
亜嵐「初めてが俺たちだけじゃないってのが嫌だ」
「は？」
亜嵐「Aちゃんのこんな姿誰も見たことないのに。こんな破廉恥な姿……こんなに近くにいるのに何で読者の人達と一緒に雑誌で見なきゃいけないの！？生で見たかったよ俺は！！！」
「えええ……」
玲於「それはわかる」
「えええ！？」
まさかの玲於が同意するからみんな驚いちゃったよ。Aも珍しく目を見開いて驚いてるじゃん。
玲於「生で見て触れてる岩さんに一番嫉妬するけど、俺等が一番じゃないってのには何か、ムカつく」
「ええ〜どうしようメンちゃん、この子可愛い」
自分に後から抱き着いて首元に顔を埋めてる玲於の頭を撫でながら俺に向かってどうしようっていうAに俺は笑うことしかできなかったし、今だけは亜嵐君を可愛そうだと思ったよ。
そもそもAはこの手の仕事は受けないものだと思ってた。今まで来てたオファー全部断ってるって言ってたから。
「まあ、ジェネの為よ」
ちょっと笑って言ったAに俺は自分の心の声を聞かれてるんじゃないかと思ってドキッとした。
賛否は別として、この世にはGENERATIONSというグループがいると知ってもらえるかもしれないし、物珍しさで興味を持ってもらえるかもしれない。どんな形でも自分達を知ってもらえるきっかけになるならやるべきだと思ったから受けた。
そうやって話しながら柔らかく笑ったAはやっぱり綺麗だった。
そしてこの子はいつだって俺たちのことを考えてくれてるんだって改めて実感した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1008人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おちば(プロフ) - Rinさん» 読んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけるようにいろんなお話を書いて行けたらと思っておりますので、ゆっくりな更新ではありますがまたお越しください！ (2019年3月30日 22時) (
レス) id: bb720abd28 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - gene大好きだし、こういうお話し大好きなのでめっちゃ繰り返し読んでます！これからも大変だと思いますが更新楽しみにしてます！ (2019年3月29日 19時) (レス) id: 65a9f3dd22 (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - めぐみんさん» はじめまして。コメントをありがとうございます。更新ペースは遅めですが、色んなお話を描いてみたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 (2018年8月25日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)
めぐみん - はじめまして。いつもドキドキしながら読んでいます。これからの更新楽しみにしています。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: fd1b3c055f (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - *玲奈*さん» コメントをありがとうございます。更新ペースは遅いですがこのままマイペースにやって行きたいと思っています。また読んでいただけたら嬉しいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おちば | 作成日時：2018年7月8日 0時
