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Moderately ページ23

裕太「隼、ごめんな」



Aちゃんが出て行ってしまいみんなが呆然と立ち尽くす中で最初に口を開いたのは裕太君だった。
自分が隠そうとしなければAちゃんが嘘をつく必要もなかったし隼を傷つけることもなかったって。



隼「俺もすいません……」



同じように隼も。
普段から2人で出掛けることが多い裕太君に嫉妬していた。だから嘘をつかれたこと、今まで知らなかったことに本気で腹が立ってしまったって。

改めて、自分達の事をマジでめんどくさいと感じた。そう思っているのは俺だけじゃなかったみたい。



龍友「ほんまめんどくさいな。騒ぎすぎやねんお前ら」

玲於「は?龍友君だってメンさんの時」

龍友「あれは話が違うやろ。Aは女やねんから、たとえメンバーでも男を泊めたって言われたら心配するわ」



あの話の時、寝る時のこととかお風呂上りの事聞いたのは龍友君だった。また変なこと考えてるんだとしか思ってなかったけど、Aちゃんを心配しての事だったんだ。むしろ変なことを考えてたのは、寝るときの恰好を聞いた俺じゃん。



龍友「俺もやきもちを妬かんわけではないし、Aの事を好きなのもわかる。けどな、最近度が過ぎるで」

隼「だって、コーヒー買に行くときくらいしか2人になれないんですもん……」

玲於「だって、Aちゃんから誘ってくれないんですもん……」

隼「年長組ばっかり」

玲於「ずるい」

龍友「それはお前らが一番ひどいからちゃうか?Aの取り合い」



分かりやすく「ガーン」という効果音が聞こえてくるような凹み方をする隼と玲於。龍友君は2人に追い打ちをかけるようにさらに続けた。



龍友「いい加減、嫌気が差したんやろ」



これまで面倒だって言いながらも笑っていたし可愛いから許せると言っていたAちゃんの口から「嫌だ」という言葉が出たのは、許せないものに変わったということ。今回は目の前で言い合いが始まってしまい、その原因が自分がついた嘘なのだから尚更だと。



龍友「でも、後悔もしてると思うで。あいつも俺等のこと相当好きやから」

裕太「なんやろう、龍友君が言うとムカつくわ」

龍友「なんでやねん!笑」



俺等年少組のAちゃんの取り合いを一歩引いて見ている龍友君だから言えることなのかもね。
良き相談相手で年下だけどお兄ちゃんのような位置にいる龍友君が羨ましいなって、この状況でも思ってしまう俺は重症だな。

早く帰ってきてよ、Aちゃん。





.

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おちば(プロフ) - Rinさん» 読んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけるようにいろんなお話を書いて行けたらと思っておりますので、ゆっくりな更新ではありますがまたお越しください! (2019年3月30日 22時) (レス) id: bb720abd28 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - gene大好きだし、こういうお話し大好きなのでめっちゃ繰り返し読んでます!これからも大変だと思いますが更新楽しみにしてます! (2019年3月29日 19時) (レス) id: 65a9f3dd22 (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - めぐみんさん» はじめまして。コメントをありがとうございます。更新ペースは遅めですが、色んなお話を描いてみたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 (2018年8月25日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)
めぐみん - はじめまして。いつもドキドキしながら読んでいます。これからの更新楽しみにしています。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: fd1b3c055f (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - *玲奈*さん» コメントをありがとうございます。更新ペースは遅いですがこのままマイペースにやって行きたいと思っています。また読んでいただけたら嬉しいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おちば | 作成日時:2018年7月8日 0時

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