Surprising side ページ17
裕太「マジか……」
鯖の味噌煮とお浸しに白いご飯とみそ汁。
目の前に並ぶ美味そうな飯に声が漏れた。
裕太「ガッツリ料理できるんやな」
「じゃなきゃOKしないよ」
裕太「それもそうやな」
料理はしてるって聞いてたけど、まさかこんなしっかりとした料理だとは思ってなかったわ。
勝手な想像やけど、一人暮らしやしパスタとかオムライスとかカレーとか、そう言う簡単なもんかと思ってた。
「お茶と麦茶、どっちがいい?」
裕太「麦茶!」
「OK」
こういうちょっとした会話も嬉しくなる空間やな。
目の前には美味そうな飯があって、キッチンには俺のためにお茶を淹れてくれてるAがいて、これから一緒に飯食うんやから。
因みに、足りないもんの買い出しも一緒に行ったんやで。
「はい麦茶」
裕太「ありがとう。はよ食べよ!」
「味の保証はしないよ」
裕太「Aが作ったんやから美味いに決まってるやろ。いただきまーす」
「どーぞ笑」
そう言ってAも食べ始めた。
自分が作った料理を食べる相手の様子って気になるもんちゃうのかな。まあ、Aはそういうキャラでもないけど。
裕太「バリうま!!」
「誰が作ったと思ってんの」
裕太「何やそれ。調子に乗んな笑」
「冗談だよ笑 安心した」
裕太「マジで美味いで?なんかムカつくわ」
「なんでよ笑」
ハーフで美人でスタイル良くてダンスが上手くて、その上料理も上手い。
しかも作った料理が和食でめちゃくちゃ美味いなんて、誰もが見た目とのギャップに驚かされるしずるいって思うで。
「誰かに料理作ったの初めてだなー、そう言えば」
裕太「は?」
「ん?」
裕太「え、うそやん。そんなわけないやろ」
「こんなことで嘘つかないよ笑」
裕太「ほんまに〜?」
「ほんまに〜」
って言いながら食べてるんやけど、にやけてしまう。
Aの手料理を始めて食べたんは俺なんや。今までAの家に来たり泊まったりした人達じゃなくて、今日初めてAの家に来た俺なんや。
そんなん嬉しくないわけないやん。
裕太「わがまま言ってみてよかったわ」
「最初で最後のわがままね」
裕太「えっ……」
「ふはっ笑 そんな顔して見ないでよ笑」
裕太「うそ?」
「うそ笑 またいつでも作ってあげる。その代り君と2人の時限定ね」
裕太「お前はほんまに……!」
会話の中でこんなに自然にウィンクできる奴、こいつくらいやろ。
また新たなAの一面を知れて満足やな。
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おちば(プロフ) - Rinさん» 読んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけるようにいろんなお話を書いて行けたらと思っておりますので、ゆっくりな更新ではありますがまたお越しください! (2019年3月30日 22時) (レス) id: bb720abd28 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - gene大好きだし、こういうお話し大好きなのでめっちゃ繰り返し読んでます!これからも大変だと思いますが更新楽しみにしてます! (2019年3月29日 19時) (レス) id: 65a9f3dd22 (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - めぐみんさん» はじめまして。コメントをありがとうございます。更新ペースは遅めですが、色んなお話を描いてみたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 (2018年8月25日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)
めぐみん - はじめまして。いつもドキドキしながら読んでいます。これからの更新楽しみにしています。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: fd1b3c055f (このIDを非表示/違反報告)
おちば(プロフ) - *玲奈*さん» コメントをありがとうございます。更新ペースは遅いですがこのままマイペースにやって行きたいと思っています。また読んでいただけたら嬉しいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: bb3b001e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おちば | 作成日時:2018年7月8日 0時