検索窓
今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:6,288 hit

. ページ18

.









そこから先は断片的にしか記憶になかった






覚えているのはAは結局






2人に守られたということ





手も足も動かすことができなかったということ








そいつがあまりにも強くて








神楽も新八も勝てなかったということ








気づいたときには雨が降り始めていて









周りに人だかりができていて






神楽も新八も血に染まり倒れていた







神楽「、、、、A、、、っ、、、、」







力なくAを呼ぶ声






その神楽を踏みつけてそいつは言う





神楽「かはっ……!、、」







「人がこんなに…残念ですが、ここまでです







でも、わたくしはいつでも待っていますよ





君の可愛い弟とともに」







消えたそいつと







倒れた2人を色を失った目が見つめる








それは、6年前と重なる









A「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」









Aの聞いたことのないその叫びは






絶望、責任、空虚、無情






たくさんの気持ちが混ざっていた







ふらふらと立ち上がったAは









倒れている神楽と新八を起こして両肩で支える








そのまま痛む足を引きずって歩く








流れる血は雨で滲む









痛む心を抑えて









ゆっくりゆっくり病院へ向かった









その目は何も映していなかった








恐怖さえも感じるその目を見ると







誰もそれ以上近づくことができなかった







A「ごめん、、、ごめんなさい、、



ごめんなさい…」








消えそうなAのその声は





新八と神楽の耳に届いていた






だが、2人とも声を出すことができず






そのまま意識を閉ざした









.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 万事屋
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月28日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。