青藍の闘争 (ページ9)

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どうしようもない奴らページ9

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新八「おはようございます」

その声と共にドアが開く

まだ起きてるわけないか…

そんな独り言を呟きながらドアをあける

新八「あれ、Aさん、、おはようございます」

少し驚いたあと、優しく笑う

A「おはようございます」

無表情のAは、礼儀正しく挨拶を返す

新八「Aさんって礼儀正しいですよね

でも、そんなに固くならないでください

Aさんより年下なんですし

敬語とかやめてください」

礼儀

昔から叩き込まれたAにとっては

染み付いた所作だった

とはいえ、そう優しく微笑んでくれる新八を見ると

距離が近づいたような

仲良くなれたような嬉しさがある

A「うん、わかった、ありがとう新八くん」

新八「いやぁ、、ははは、、

あ、これ、朝ごはんですか？

ありがとうございます

じゃあ、僕は洗濯しますね」

　

照れを隠すように新八は、そそくさと部屋を出る

A「あ！新八くん、、

洗濯ならもうやったから、休んでて」

新八「え、、、

Aさん、何時に起きたんですか、、」

A「何時って、、そんなに早くないよ

4時とか、かな。」

新八「早すぎだろ」

朝が早い新八もそんなに早くは起きたことがない

ぐっすり夢の中だ

Aにとっては、これが普通の時間だった

そういう中で育ってきた

A「ちょっと、眠れなくて」

軽く引いている新八にAは申し訳なく思い

慌てて誤魔化す

その気持ちを汲み取ったからこそ

新八も慌てて弁解する

新八「や、いや！！

別に悪いことじゃないですよ！！！

ただびっくりしただけで」

A「これが普通なんだ

この時間で慣れちゃってて」

ふっと笑ったAの表情を

新八はきっとこの先忘れないだろう

すごく寂しそうに笑ったその顔

それ以上は突っ込むことができなかった

新八「じゃ、じゃあ

銀さんたち起こしましょうか」

話題を変えるように、体ごと背けた

新八「銀さーん、起きてくださいー

はい、神楽ちゃんもーー、」

神楽「んーーーっ、、」

銀時「っ、、、、」

眠たい目をこすりながら重い足取りで起き上がる

A「おはようございます神楽ちゃん、銀さん」

神楽・銀時「「…はよ」」