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A「ま、待ってください!
その、銀さんも、悪気があったわけじゃ、、、
いや、悪気はあるけど、、
臓器売買は、さすがに、、、
私が払いますので!!」
土下座に近い状態でAは必死に言う
あんなやつでも、私に寝床をくれたやつだ
あんなやつでも、私を住ませてくれるやつだ
その勢いは、お登勢を引かせる
お登勢「ちょ、、、アンタ
やめとくれよ、冗談だよ、冗談!」
A「え、、あ、、なんだ、、、冗談」
冗談を真に受ける時ほど恥ずかしいことはない
Aは真顔のまま顔が赤くなる
お登勢「アンタ、、面白い奴だね、
ったく、、、
でも、女が簡単に頭下げるんじゃないよ
アンタの頭はそんなに軽いもんじゃないだろ」
お登勢のその言葉はずしんと重く響く
軽くない、、、、
そう言い切れなかった
軽いと思う、軽い方だと思う
A「軽い、かもしれないです
簡単に頭下げちゃう奴なんです、私
でも、お金はちゃんと払います
約束します」
そう笑うAをみてお登勢は何かを言いかける
お登勢「…っ、、」
だが、ギリギリのところでなにも言わなかった
同じくふっと笑う
お登勢「守らない約束はしなさそうだね」
それだけ言って戻って行った
A「はい」
誰もいない部屋でAの声だけが残った
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月20日 7時