質素という名の貧乏で幸せな生活 ページ17
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ぱち
朝6時半
何年も前から体に染み付いたこの時間は
目覚ましなしでも起きることができる
いつもと違う天井
でも、昨日みたいな不安はない
あ、そうだ、、万事屋さん家、、
ふと隣を見ると
だらしのない格好で寝ている天然もじゃもじゃ
『ふっ、、』
そのだらしのなさに気が緩む
そのまま私は布団から起き上がる
人の家を勝手に使っていいのか、数分迷って
住む代わりの条件は家事をすること
という銀さんの言葉を思い出して
立ち上がる
洗面所で顔を洗う
鏡に映る自分がどうしようもなく情けない
『情けない顔だなあ、、』
(ぱちんっ
両手で頬を叩いて気合を入れる
嘆いてたってしょうがないし
せっかく居候させてくれた万事屋のみなさんに
感謝しないと、
くよくよしてる暇があったら、
さっさと動く!帰る方法見つける!
そう鏡に向かって宣言する
髪の毛をざっと1つにまとめて
鏡に背を向ける
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作者名:おぐら | 作成日時:2019年10月8日 16時