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「お前も神の目を持っていたんだな。」
「はい。基本は体に負担がかかるのであまり使わないのですが……。今は仕方なく。それに、鍾離さん?から頂いた薬が凄く良く効いていまして。」
数日前とは明らかに顔色が違くて、元気そうで良かったと安心する二人。
「薬が柊朔殿に合ってなによりだ。」
「あ。その節はありがとうございます。」
鍾離の登場に、微かに驚いた柊朔。
感謝を伝え、頭を下げた。
「柊朔殿は何故ここに?璃月港からは離れているというのに。来るのが大変だっただろう。」
「あぁ、私飛べるんです。好きなところに。ワープです。」
三人がポカーンと、彼女を見る。
鍾離はうーむ、と考え始める。
そんな雰囲気にツッコんだのはパイモンだった。
「おいおい!つまりワープ出来るってことだよな?!柊朔って何者だ?!」
「ははっ。ただの病弱に生まれた人間だよ。きっと、私が病弱だからこそくれたギフトなのかもね。」
「私達もワープポイントで移動したりはするけだ、そのポイントは決まってるし……。」
「ふむ…。実に興味深い話だな。」
パイモンが少し慌てる。自分以外が考え始めてしまったから。
「柊朔からなにか言ってくれ!じゃないと、しばらくこのままだぞ!」
「あはは。……少し休みましょうか。私も良く分かっていないので、あまり詳しくは話せませんが。ついてきてください。」
柊朔が先頭を進む。
花畑を上がり、座れるところへと向かう。
「私は気づいた頃には一人だったので、自分の事があまり分かってないのですが、まず私は凄く病弱です。」
「それは普通にわかるぞ。」
「先程言った通り、好きなところへワープ出来ます。だから、病弱な身体でもあちこち行って綺麗な景色を見たり出来てます。これに関しては、なんか知らない間に出来てたので分かりません。」
またしても旅人と鍾離がうーんと考え始めてしまった。
その姿に苦笑いする柊朔。
こほん、と咳払いをする。
「あと、先程みてもらった通り、雷の神の目を持ってます。」
「身体に負担になるみたいだけど大丈夫なの?」
「危険な時は仕方ありません。おかげで、少し寿命が縮んでる気がしますが……。」
「それ大丈夫じゃないよな?!」
等の本人は、大丈夫と言い続ける。
しかし、その顔は少し…余裕は無さそうだった。
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作者名:ふく | 作成日時:2022年8月10日 23時