【原神】月の命日 (ページ33)

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いっぱい走ったせいか、凄く疲れてしまった。
私は岩の上に座る。

「無理させてすまなかった。」

「いゃ、私の方こそごめん……。まさか、琉璃百合が近づいただけで光るとは……。」

琉璃百合に愛されてるというべきか。
物凄く疲れてしまった。
今日はここで帰ろう。鍾離にはまた違う日に時間を作ってあげよう。

「瑠璃。もう一か所だけ一緒に来てくれないか。」

「……私に歩ける体力が残ってると思うの？」

「問題ない。」

彼は微笑み、私を抱えた。

すると、明らかに人間じゃ出来ないことをする。
私を抱えながら山を上るってどういうこと？！
険しい急な山を上っていく。
あぁ…この人、一応元岩王帝君だもんな……

私は考えるのをやめた。

「着いたぞ。」

上に着いたのか、私は降ろされる。
一歩前へ進むと、そこには輝く璃月港が一望できた。

「数千年の間で、璃月港はここまで賑やかになった。沢山の人の手によって作り上げられたものだ。」

「……。」

「瑠璃。俺達、結婚しないか。」

言われてしまった。
今、私が聞きたくないことを。

「結婚は…出来ません。」

「……。」

「ごめんなさい。」

凄く衝撃を受けたのか、彼は黙ってしまう。
なんだろうこの感覚。
胸のあたりが凄くモヤモヤして、気持ち悪い。

「……何故だ？昔からお前は俺が結婚しようと言うと断る。何故なんだ？俺じゃ…駄目か？」

「……！」

あ…彼はずっと傷ついて来たんだ……。
なにやってるんだ私。

「っ……。」

「瑠璃…。」

「ごめんなさい……。」

私は自分の家へとワープした。

この気持ちは、まだ上手く言い表せない。

○●○

翌日。
旅人の元にある人物が訪ねていた。

「あれ。胡桃？どうしたんだ？」

「旅人…うちの客卿をどうにかしてほしいの。」

「鍾離先生がどうかしたの？」

「使い物にならないのよ。何か昨日あったみたいで。」

旅人とパイモンは？を浮かべた。
二人は昨日の鍾離の行動を何となく知っている。

「もしかして…ふられた？」

「それしか考えられないよな。」

「え、何。鍾離さん好きな人がいるの？！」

「「あ。」」

ついうっかり言ってしまった二人。

仕方ないので、鍾離の様子を見に行くことに……