【原神】月の命日 (ページ26)

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さっき見てもらった通り。グシオンは中々に強いやつで。
というか、いつの間に片手剣から弓にチェンジしたの？

まぁ、いいや。

その戦いは引き分けに終わり、モラクスは彼を封印した。
そして数千年と経った今現在。私は、数年前にこの地にやってきた。

モラクスの封印の結界が緩んで、グシオンが私だけ遺跡から出してくれたのよ。
まぁ、記憶はなんか消えてたけど。

能力だけはあったから、なんとか暮らせていたけど……。

問題は病弱ということだった。

病にかかった影響だったのか、私は病弱で外に出られたとしてもすぐに死にそうだったんだけど。運が良かったのかなんなのか。今日まで生きてこられた。

まぁ、ひょんな事からモラクス…いゃ、鍾離さんに助けてもらって…今に至るってわけかな＿＿＿＿

「数千年もの間、遺跡に居て暇だったんじゃないか？」

「いや。ずっと眠りについてたから大丈夫だ。ここ数年だよ。私が起きたのは。」

「数千年も経てば結界も脆くなるからな。」

建物と同じだ。

……でも、こんな私だからか、運命。とやらを思ってしまうな。
こうして、またモラクスと会えたわけだし。

「私が話せるのはこれぐらいだよ。」

「柊朔はこれからどうするんだ？」

「……考えてなかった。普通に璃月港で暮らすかな。旅人さんは、これからも旅をするのでしょう？」

「うん。」

旅もいいなぁ…とは思うけど、この璃月を離れたくないと思っている。

「グシオンはモラクスと契約を交わすの？」

「うん。人助けは嫌いじゃないからね。」

「貴方らしいわね。」

その場でグシオンはモラクスと契約を交わしていた。
日が沈む。

私は立ち上がった。

「そろそろ日も落ちるし、今日はここまでにしておきますか。」

「そうだな。お邪魔したぜ〜！」

「また遊びに来てもいい？」

旅人さんが私にそういう。
私は笑顔で答えた。

「勿論だよ。だって、友達でしょ？」

「「……！！」」

旅人さんとパイモンちゃんは嬉しそうに帰っていった。

柊朔の…最初の友達。

「私も青墟浦の方に帰るよ。また様子でも見に来るね。」

「ありがとう。」

「我もこれで……。」

「またね。魈くん。」

少し気にしてるのだろうか。
魈くんは私がグシオンだと思っていて、それで私を殺しかけた。

多分かなり気にしてるだろう。

後で会いに行くかな……。

○●○