【原神】月の命日 (ページ23)

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「さぁ、どうするグシオン？」

「ちょ！ちょっと待て。モラクス、何か勘違いしてないか？私達は兄妹だぞ？」

「うんうん。」

「え？」

グシオン(兄)が説明してくれた。
つまり、彼の愛してるは家族に向けてなのだ。
モラクスは凄く驚いていた。

「お、お兄様……？」

「岩王帝君にお兄様と呼ばれるとは思ってなかった。……でも、血は繫がってないけどな。」

「ってことは……？結婚出来るじゃないか？」

あ、駄目だ……。
これまた一戦起きそう。

「しょ、鍾離ってあんなキャラだったか？」

「鍾離様はグレモリー様を溺愛してたからな。数千年離れている間に愛が爆発したんだろ。」

「愛されてるんだね。」

「あはは。そうだね。」

旅人からそう言われるが、ぶっちゃけ魈くんが言ったことに驚いている。
愛が爆発ってどういうこと？

私が考えてる目の前で、モラクスが槍を振る。

グシオンとは兄妹関係だが、血は繋がってない。でも、実際私への恋愛感情は無いだろう。
確か彼、甘雨ちゃんに一目惚れしてた気が。

そんな時だった。
地面が揺れ始めた。

「まずい。遺跡が崩壊する…！！」

「早く出よう！」

出口へと駆けていく。

無事遺跡を脱出出来た。
あんなオンボロじゃ崩壊するわ。

「グシオン。とにかくまぁ…愛してるって話しは置いておこう。璃月を守るのは考えてはくれないだろうか。」

「いゃ。それは受けられない。」

「……。」

「え？何でだ？数千年も生きてるってことは、お前も仙人の類なんだろ？」

確かに仙人に近いのだろうが。彼は未だモラクスと契約を交わしていない。
私は多分…した気がする。

それに……。

「確かに仙人の域には達しているのだろうが。私はモラクスと契約はしていない。これからすれば仙人となるかもしれないが。生憎、誰かを守れる力をもう持ってない。」

「え？なんでだ？鍾離と戦ってたじゃないか。」

「先程、私の全ての力はグレモリーに渡してしまった。」

そう。先程グシオンの力を渡された。良い力全て。
彼には悪いものしかないだろう。
いゃ、さっきのモラクスの御札で悪いものは全て無くなり、何も持たない者になったのかも。