月の命日-エピローグ- ページ42
秋が終われば冬がくる。
そうやって、何かに終わりを告げ…世界は回っていく。
全てのものに、終わりがあるのだ。
「だから！琉璃百合を光らせられるのは、グレモリー様しかいないんです！それに、私は聞いたんです！！」
帝君との契約を今も守り続ける者。
(やはりグレモリー様の力は凄いな……。)
今も人々を守る夜叉。
しかし、この国に神はもういない。
「旅ってどういうことよ？！」
全ての契約を終わりにした彼は、今＿＿＿＿
「そういえば、これを渡しそびれていたな。」
「櫛？」
「俺達の結婚の印だ。」
「嬉しい…！ありがとう。」
私が、グレモリーじゃなくなったとき。
それが私の命日だ。
だが、私は彼の側にずっといたい。
愛してるよ、鍾離。
【完】
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「はぁ〜！やっと二人はくっついたか。長かったなぁ。」
風に乗ってやってきた手紙を読むグシオン。
「おっと。これは……。」
危険を察知したのか、人を助けに行く。
そして、宝盗団を片付ける。
「お嬢さん、ここは危ないよ。最近宝盗団が多くてね…って、あれ。君って、稲妻の婚約者から逃げてるとかっていう子じゃない？月送りのときにたまたま見て聞いたんだけど。」
グシオンは一人話しを進めていく。
「そういう事なら私におまかせを！なんでも相談して！最近やっと、妹が結婚してねぇー。なかなかに二人が拗れていたのよ。あ、そうだ。君の名は？」
「私は……。」
＿＿＿＿氷のシンデレラ
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作者名：ふく | 作成日時：2022年8月10日 23時
