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ティナリ
「…、待ってよ、！まだ、まだ…君と、」
生きていたい。なんて、もう叶うはずがない。
葬式があったとしても、遺影の笑顔を見てはあの瞬間を思い出して。
なんで、なんで笑ってるんだよ。
「僕が、…どうにか出来たはずなのに…、？」
飛び降りるしか、道はないと言うのか？
黒く光の無い瞳はただただ足元を見つめて。
セノ
「行くな！A、っ！」
呆気に取られる。咄嗟に出た声は小さく震え。
自分も飛び降りれば、助かるかもしれない。そんな淡い期待を抱いて。
重い足をどうにか動かして柵に乗る。
「、は、ひゅ、…そうか、そうか。ダメ、だ」
下を見ればすでに手遅れな事がわかって。
期待を抱いた反動か、絶望が体を押しつぶす様にのしかかる。
アルハイゼン
「っA、…」
自分に言えば、全てどうにかしてやったのに。
全部、全部、任せてくれれば良かったのに。
やり場のない怒りがただ蓄積していく。
「くそ、俺は、…なに、を」
何にも気付けなかった。
のちに気づくことの恐ろしさを痛感。
雷電影
「A、永遠に、永遠に愛しています」
動くことも、涙を流すこともなく。
ただ、Aちゃんが先程まで立っていた場所を見て。
あたかもそこにAちゃんがいるかの様に微笑み返した。
「…、また、護れなかった。」
微笑みに似つかない力の入った拳。
全ての鬱積に耐える様に握られた故か、血が滴る。
トーマ
「A、…？うそ、うそだ、ねぇ、ねぇ、」
飛び降りる直前、トーマは駆け寄った。
だが伸ばした手をAちゃんは握る事はなく。
地面に叩きつけられるAちゃん。
「ぁ、あ、そんな、…、オレ、？」
忌々しく己の手を見つめる。
握られなかった手は何処か寂しくて。
ディルック
「いやだ、待て！まだっ、」
間に合うから。今、帰って来てくれれば。
完全に油断した。微笑みに全てを持っていかれた。
へなへなとその場に座り込んでしまう
「僕、僕が、止められたら、。そんな、」
信頼があったら。どうにか出来たのかな。
なんて、考える意味もないことを考えては、現実から逃げて。
カーヴェ
「待ってくれ！まだ僕は、っきみに」
何もしてやれていない。
何も、お返しができていない。
嗚呼、最期まで、僕はただ君に対する迷惑者。
「いやだ、いやだ…、A、」
蹲っては何度も名前を呼んで。
幾度となく迫りくる絶望に息を潜めた。
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初心者 - 最新作まで全て読んで今2週目読んでます！やっぱり全キャラの解像度高くて想像しやすいです。応援してます。 (3月31日 23時) (
レス) @page47 id: e7dcc6ce69 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐のスプーンになりたい - え？なに？魈様かわいすぎないですか？ニヤけちゃうんですけどどうしてくれるんですか？？これからも応援しますけどなにか？ (3月30日 18時) (レス) @page41 id: 6ae8607e98 (このIDを非表示/違反報告)
可わ井 - 甘雨ちゃんの財布さん» アハン！！！！！ありがとうございます！！！！？？？？？ (5月22日 21時) (レス) id: 18c22d25ea (このIDを非表示/違反報告)
甘雨ちゃんの財布 - あああああｽｷｯｯｯｯｯｯｯﾃﾞｽｯｯｯ私のモチベ分けますね！！！！！(？) (5月18日 17時) (レス) @page45 id: bf3dd9c151 (このIDを非表示/違反報告)
可わ井 - 朱夏さん» 気づけてもらえて良かった！！！！！！！！！！！いえいえこちらこそリクエスト、コメントありがとうございました (5月8日 20時) (レス) id: 18c22d25ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：可わ井 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/maru2525v
作成日時：2023年2月26日 22時
