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「やっと来たぜ、大注目の準決勝だ!」


 北斗の通る声が会場に響き渡る




「璃月の英雄と本大会の台風の目、勝つのは一体どっちだ?」


 北斗の言う台風の目という彼は
 とても大柄で空が小人に見えてしまう
 筋肉だってもりもりだ

 空とその大柄な男性がぶつかり合う
 空は足を捻ったように、地面に膝をつく




『っ…』


 ナミは両手を握り、神様におねがいする
 どうか…どうか…




「大丈夫でござるよ」


 すると隣から優しい万葉の声が…
 ナミのきつく結ばれた手を両手で包む




「あの者は負けない。貴女に負ける姿は見せないであろう」


 万葉は強い眼差しで空を見つめた
 空の実力を買っていた




「まあ、見たくなければ、拙者の胸に飛び込んでくれてもいいでござるが…」


 ゴホンっ、と万葉は赤くなった頬のまま咳払いをする
 ちゃっかりイチャイチャしようとしていた

 ナミはクスリと微笑み
 お言葉に甘えて、万葉の胸にすっぽり入り
 そこからこっそり空達を観戦することに




「ッ…」


 万葉は急に来たナミにドキッ、とする
 ナミの香りがまた濃くなり、
 ドクドクと心臓を鳴り響かせた
「息ができない…なんたる香り…拙者の理性が飛びそうでござる…」と万葉はプルプル震えていたのだった


 こうしているうちに空は大柄の男を倒した
 おおおっ!と歓声があがる


 のちに空はナミのもとへ





「ナミ!ご褒美ちょうだい!」


 空はえへへーとデレたように笑う
 ナミは空のおでこにキスと
 もういっちょ、頬にキスもした

 空は震えるほど喜んでいた


 

「ふむ…羨ましいほどだ」


 そんな二人を万葉は見つめていた




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作者名:真灯 | 作成日時:2023年3月18日 17時

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