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 手続きは無事に終わったが、
 空たちは手数料が200万モラから600モラになったことを今だに驚いている
 大富豪が来たとしてもモラを巻き上げられるだけで、外国から来る人は稲妻で生きていくのは大変だ
 そう…ここ稲妻という場所で生きていくのは…




「それが君たちの目的?なるほど。君の立場を考えれば、確かにそれは“遠い”目標だろう」


 トーマは腕を組んだ




「雷電将軍は、唯一無二なる高貴な存在。すべての生物が見上げるべき神なんだから」


 トーマは遠くの空を見上げて、
 雷電将軍のことを語った
 それでも…空たちは彼女に会わなければいけない
 空が真剣な顔をしている
 トーマは、うん…と考え込んだ




「この世の出会いは、いつも捉えどころのないものだと言いたかったけど…君たちならもしかすると、午後の散歩中にでも雷電将軍とばったり会えるかもね…」


 トーマはやれやれと話す
「そんなのありえないだろう…」とパイモンは弱気だ




「わかった。率直に言おう」


 トーマは真剣な顔で空達を見つめた




「君たちを雷電将軍のところまで導くすべはある」


 トーマの光の導きに
「ほんとか!?」とパイモンは喜ぶ
 トーマは持てる全てのコネを使ってなんとかしてくれるようだ




「だが、その前に…権力というのも、高く売り買いされているものだ。言っている意味が分かるかな?」


 トーマはほんのちょっぴり悪い顔をした






 

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作者名:真灯 | 作成日時:2023年3月18日 17時

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