白昼夢 ページ2
はっきりとしない意識の中、誰かの手が頬に触れる。
あったかい手だ。心が落ち着く
実際に誰かの手が触れているのか、今ここは夢の中なのか
それすらわからない
だけど頬を撫でるその手の温もりが、
新「…Aちゃん」
その声が
新「…泣かないで」
たしかに彼のもので
朦朧とした意識の中涙だけが溢れる
新「…ごめんね、俺のせいで」
今、目を開けたら本当に居るのか
それとも全て私の妄想で、目を開いたらそこには誰も居ないかもしれない
少しの期待と、不安に阻まれて
目を閉じたままでいると、唇に温もり
「…新井さ、ん？」
目を開けると、そこには確かに彼が居た。
新「…あ、インターホン押しても出なかったから、緊急用で預かってる合鍵で入っちゃった、ごめんね」
「あ、や、それは全然、大丈夫です」
新「…」
「…」
新「理の、、あれ、聞いた？」
頷くと、軽く唇を噛む彼
新「俺間違ってたんだ、ごめん」
新「絶対大切にするから、守ってあげるから」
新「彼女に…なってくれる？」
「…私でよければ、ならせてください」
そう言うと、安心したように彼は私を抱き寄せた。
苦しいくらい強く抱きしめられるけど、
今はそれがちょうどいい。
「今まで我慢してた分泣いちゃいな」と
頭を撫でてくれる彼に、もう涙は止まらない
ーーーー
新井side
新「…落ち着いた？」
俺の胸に顔を埋めているAちゃんに声をかけるけれど、返事はない
泣き疲れて眠ったみたいで、俺はそのまま抱き上げてベッドへ運んだ。
彼女をベッドに下ろして去ろうとすると、ぎゅっと握られた手
新「どうしたの、」
「…一緒に、」
そう言われて俺も同じ布団に潜り込む。
眠ったAちゃんを抱きしめて髪を指で梳かすと
今朝の理と同じ香りがして
理の存在を今になって実感する
あいつには、一生頭があがらないかもしれない
腕の中にある小さな身体をもう一度、強く抱きしめた
絶対幸せにする
それは理の為にも。
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桃太郎(プロフ) - ゴマ団子さん» 更新かなり遅くなってしまったのにお優しいコメントありがとうございます（ ; ; ）これからもよろしくお願い致します！！ (2021年7月17日 2時) (
レス) id: 5877ed79d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ団子 - 更新物凄く楽しみに待っていたので、物凄く嬉しいですε=ε=(ﾉ≧∇≦)ﾉお話最高です(≧∇≦)b面白いです！また続き楽しみに待っていますね( ´艸｀)暑い日が続くので、身体に気をつけて楽しい毎日をお過ごし下さいませ(^_^)ゞ (2021年7月15日 20時) (レス) id: 39e224bf48 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ団子 - 移行おめでとうございます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡続き物凄く嬉しいですε=ε=(ﾉ≧∇≦)ﾉ動いた二人の関係が、早く読みたく仕方がないで す( ´艸｀)寒いので、身体に気をつけて毎日を素敵に過ごして下さいませ(*ゝω・*)ノ (2021年3月24日 14時) (レス) id: 39e224bf48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃太郎 | 作成日時：2021年3月24日 11時
