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-Your Side-
「すみません、この方で最後です。」
最後の患者を救急隊に引渡し、頭を下げる。
「音羽先生、A先生!」
ちょうどそこへ、ERカーでのオペを終えた喜多見先生、比奈先生、冬木先生、夏梅さんが走ってくる。
「そっちの赤タグは終わりですか?」
「ええ、今の患者で。喜多見チーフの方は?」
「無事終わりました。やっぱり音羽先生と…」
そこまで言った喜多見先生は、ようやく私の方に顔を向ける。
「A先生に任せてよかった。」
「……」
「あなたたちなら、息ぴったりでしょうし。」
困惑する私たちを見て、にやっと笑った喜多見先生。
僅かに緩んだ空気の中、異様な爆発音が鳴り響く。
再び音がした方へ目を向けると、崩壊しかけた建物からは延々と黒煙が立ち上っていた。
「……!?????」
私たちは、懸命に走り出す。
またひとつ、目の前の命が消えかけていた。
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なーお - 続きがとても楽しみです!頑張ってください! (4月13日 15時) (レス) id: 6f6733fcb2 (このIDを非表示/違反報告)
Ria(プロフ) - きゃー 続きが楽しみ楽しみ (11月26日 9時) (レス) @page14 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mi | 作成日時:2023年11月15日 2時