それゆけかっちゃん！！！ (ページ4)

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ヒロイン (ではない) ページ4

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　『……ねむ』

飯田「朝はおはようだろう！おはよう！」

　『お…ふぁ～～……よ』

麗日「Aちゃん、おはよ。寝不足？」

　『おはよ天使。今は冬眠の季節なんだ』

麗日「と、冬眠…？」

　とにかく眠い。寒いと眠くなるよね？ならない？なるよね？？

麗日「朝食の時も見かけなかったけど大丈夫？体調悪い…？」

　『そうみたい。ちょっと部屋戻って２４時間くらい寝てくる』

相澤「サボりじゃねぇか。さっさと席につけ寝糞」

　『先生にだけは言われたくない。寝袋捨てますよ』

相澤「聞こえねぇな。座れ」

　『キャーコワイ』

　先生の髪が逆立ったので黙って席につく。

爆豪「俺の前に立つんじゃねェ！！！！！！」

　『先生！席替えを希望します！』

相澤「やかましい」

　毎度の希望も、今日も今日とて虚しく弾かれた。

　『毎日毎日後ろから殺意向けられる私の身にもなってくれよ…』

爆豪「うっせぇぶっ殺すぞ！！！！」

相澤「お前らいい加減放り出すぞ」

　『なんでわたしまで』

　理不尽の極み。

響香「Aって爆豪のこと好きなの？」

　『何故そうなる？』

響香「いや、なんつーかいっつもちょっかい出してるし…」

　『とんでもなく誤解』

上鳴「なになに？恋バナ？」

　『そうそう、爆発三太郎くんが私のこと好きなんだって』

響香「いやそうじゃなくて──」

上鳴「まじ！！？爆豪お前Aちゃんのこと好きなの？！！」

響香「おい上鳴違うって！！」

　してやったりぃと爆豪に目をやれば、興味ねぇとでも言いたげな雰囲気でそっぽを向いていた。

　くっそキレるかと思ったのに。ノリ悪すぎかって。

上鳴「あれ、耳赤くね？」

瀬呂「爆豪もしかして──」

爆豪「興味ねぇよお前らまとめて燃やすぞコラァ！！！！！！」

　『殺しはしないんだ。よかった』

爆豪「おめェはぶっ殺す！！！！！！」

　『依怙贔屓やだ！！！！！』

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