それゆけかっちゃん！！！ (ページ27)

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物間「命が惜しいから単刀直入に聞くね」

　『おぅん…？？』

物間「君、爆豪勝己のことが好きでしょ」

　『誘導尋問やん』

物間「どう思ってるの？」

　『ツンツンボーイ』

物間「好きなの？」

　『好きだよ』

物間「異性として？」

　『うん』

物間「恋？」

　『KOI』

物間「手繋いだりキスしたりしたい？」

　『何その質m──っ！！？』

物間「わお」

　横からもぎ取る勢いで腕を引っ張られた。

　眼鏡は未だ物間の手の中にあるのか、視界は先程と同じく霞んだまま。

　『あの、どちら様でしょうか』

　問うても返事はない。

　握力からするに爆豪かな。

　あ、匂いも爆豪だ。ニトロ臭って呼ぶか。

　『爆豪だよね？多分恐らく』

爆豪「喋んな」

　『と言われましても眼鏡がないので歩くだけでも怖いんですぅー』

爆豪「黙れ」

　おこ？？おこなの？？？

　腕を引かれるがまま付いて行けば、なんということでしょう。どこだよここ。

　『私死ぬの？？ここで死ぬの？？』

爆豪「………まじで見えねぇのか」

　『待って怖いんだけど。見えないからって惨たらしい殺し方しないよね？？優しく殺してくれるよね？？いや殺さないで！！！！』

爆豪「口閉じろや」

　『んむっ、んん！ん！！！』

爆豪「閉じてもうっせぇ…」

　両手で口を押えたにも関わらず、気に入らなかった模様。

　どうすりゃいいってんだよ。

　そう言う代わりに目の前にいるであろう爆豪に向かって右手の拳を振り上げれば、いとも簡単に掴まれてしまった。

　そして驚く暇もなく、腕を掴まれたまま後ろへと押し進められ、突如背中に衝撃が走る。

　『やべ、背骨逝ってない？？居るなら居るって言ってよね～～壁～～』

　今日は壁との密着率が高い日なのかな。ふざけんな。

爆豪「………」

　『いやなんか喋れよ』

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