それゆけかっちゃん！！！ (ページ25)

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眼鏡女子は顔に限るページ25

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　『へいへい、爆豪くんや』

爆豪「あﾞぁ？」

　『見て』

爆豪「……」

　キツめの度が入った黒縁の眼鏡を掛け、小さくなった目を見せると、キレ顔のまま固まる爆豪。

　何か反応してくれないと悲しすぎてこのままチリになりそう。

　『笑えよ』

爆豪「は？」

　『は？じゃねぇよ笑えよ恥ずかくなんだろうが笑えよ』

爆豪「……だっせ」

　『笑えよ！！ダサいことくらい分かってんだよ！！それを理由に今まで掛けてこなかったけど昨日この状態で鏡見て結構面白かったからあの爆豪も吹き散らかすかなぁ～とか考えてた私が馬鹿みたいだろうが笑えよ！！！口から内臓出るくらい笑え！！！笑い死ね！！！！』

爆豪「うっせぇおめぇが死ね」

　こいつぜってぇモテねぇわ。モテた試しがねぇんだな。ああ可哀想に。

上鳴「ぶっ…A…なにそれ……ふはっ…」

　『そうだいいぞもっと笑え。そして爆豪あのアホを見習え』

爆豪「誰が見習うか」

　ふいっとそっぽを向き、頬杖をつく。

　『なんでいっつも不貞腐れてんのさぁ～。あたしゃ君の狂気的な笑顔しか見たことないんだけどぉ～』

爆豪「おめぇはいっつもヘラヘラしてんな。気持ちわりぃ」

　『一言余計すぎ。ほれ笑ってみ』

爆豪「んなっ、ちょ、触んな…っ、」

　爆豪の口の端に両手の人差し指を添え、くいっと吊り上げる。

　目が笑ってないせいでただのサイコパス。

爆豪「………」

　『その手のばちばちやめて怖い』

爆豪「んじゃ離せよ」

　『あ、この眼鏡かけてみる？』

爆豪「ざけんn──」

　『ぶッwwwww』

爆豪「………殺す」

　『ご、ごめ…ぶふっ、ごめんって……むり、笑いが…っ』

　即座に眼鏡を救出すれば、物凄い力で頭を掴まれてしまった。

爆豪「最期に言い残すことありゃ聞いてやんよ」

　『うっわめっちゃ筋肉質。体脂肪率は？？』

爆豪「………」

　やだ顔の影めっさ濃い～～！！！

　近くにいい感じの腕があったからちょっと触ってみただけじゃん～～！！！

　脂肪どこ～～！！！！

相澤「チャイム鳴ったろ。席に着け。そこ、イチャつくなら後にしろ」

　『だってよ上鳴、切島。イチャつくな』

切島「いや明らかおめぇらだろ」

上鳴「イチャつくな～～」

爆豪「…………」

　『おわっ』

　無言で解放された。押し飛ばすかのように解放された。

　みんな私の扱い雑すぎない？泣くよ？？そろそろガチで泣くよ？？？

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