それゆけかっちゃん！！！ (ページ24)

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　『うﾞ…腕がぁ……足もﾞ……』

相澤「立て。次の授業始まんぞ」

　『鬼ですか…』

　四肢が子鹿のようだよ…。

爆豪「邪魔だノロマ」

　『優しくなったり冷たくなったり何なの君の名は』

爆豪「うっせぇぶっ殺す」

　『ウッセェ・ブッ・コロスさん？？誰だよおめぇ』

爆豪「おめぇが誰だよ」

　殴られるかと思えば、軽々と肩に担がれてしまった。

　デレ…？これが君のデレなの…？？

爆豪「……呼べつったろ」

　『え、これも呼んでいいやつ？命に関わらなくても？？じゃあ腹減ったから焼きそばパン買ってこいy───ったぁッ！！？』

爆豪「んな元気なら一人で帰れ」

　『秒で落とされた！！振り落とされた！！！そっと降ろしてくれればいいじゃん！！？ちょ、まって！！！』

　無言で去って行くとか酷い。泣きそう。

　つんのめりながらも爆豪の背中を追う。

　『なあちょっと肩貸せよ』

爆豪「んで命令口調なんだよ。腹立つ…」

　『とか言いながらも貸してくれる君が好き』

爆豪「…………」

　あれ、そっぽ向いた？私そんなに汗臭い？？

　君はニトロのくせして寧ろ柔軟剤の匂いが漂ってんだけど燃やしていい？？？

　『次の授業何だっけ』

爆豪「数学」

　『私文系なんだよね』

爆豪「誰も聞いてねぇよ」

　『泣いていい？爆豪は理数系っぽいよね。国語での主人公の気持ちを代弁するところで全部死ねって書いて躓きそうだし』

爆豪「死ね」

　『泣いていい？』

　会話になんねぇよ。

　どうやって人間関係築き上げてきたんだよ。

　切島すげぇよ。

　『さっきから気になってんだけどさ、』

爆豪「ああﾞ？」

　『いやなんで怒ってんの。まぁいいや。で、何の話だっけ？』

爆豪「おめぇから話し始めたんだろうが」

　『そうだっけ』

爆豪「頭にクソでも詰まってんのか殺すぞ」

　『爆豪の頭の中はニトロ？刺激したら爆発すんの？？』

爆豪「おめぇまじで１回黙んねぇと首へし折──」

　『退散』

爆豪「おい待てゴラッ！！！！！」

　これが火事場の馬鹿力ってやつか。

　身の危険を感じた途端に力が湧いてきたぞ。逃げる為の。

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