総務部のカノジョ LAST(JW桃) (ページ5)

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街はすっかり冬の装い。

新年を迎える前の、
賑やかな喧騒を纏っている。

今日は仕事納めの日。

そして、登用試験の
結果発表の日でもある。

朝からそわそわして落ち着かない私を、
望くんはぎゅうっと抱きしめた。

桃『大丈夫、Aちゃんやったら、
絶対受かってるから！』

「…うん、ありがとう」

あれからまだ、一緒に暮らしてはないけど、
ほぼ毎日、私は望くんの家にいる。

玄関先でキスをして、2人で家を出た。

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桃『じゃあ、結果わかったらラインしてな』

先にエレベーターを降りた私に、
大丈夫やで！と、ガッツポーズを見せる。

望くんのおかげで、
そわそわしていた気持ちが落ち着いた。

課『Aちゃん、ちょっと』

始業前、課長に呼ばれて部屋を出る。

課長の手には白い封筒が。

あれに、結果書いてあるんや…

「…あの、どうでしたか？」

先に結果を知っていた課長の顔色を伺うと、
とても残念そうな顔をしていた。

…ああ、そうか、アカンかったんや。