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343_works ページ43

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・・・




・・・




桃『そんでな、また濱ちゃんが
急に突拍子もない事言うててさ』

「…」

桃『…Aちゃん?』

「えっ、なに、ごめん」




望くんの家で晩ごはんを食べながら
配属希望部署のことぼんやり考えてて…




完全に上の空やった。




桃『どうしたん?なんか悩み事?』

「あ、うん、実はね」




登用試験受ける事は
望くんに話してたんやけど、
希望部署の事まではまだ話せてへんくて。




晩ごはんを片付けて、
バッグからエントリーシートを出して
テーブルに広げてみせる。




「ここのね、配属希望部署のとこ。
なんかピンとこおへんくて」

桃『広報部でいいやん!』

「…言うと思った(笑)」




彼氏がいる部署に希望出す社員、
私が人事担当やったら
絶対に落とすと思うんやけど…(笑)




「も〜、真面目に聞いてんのに〜」

桃『俺やって真面目に答えてるもん!』

「…望くん、登用試験受けるの反対なん?」

桃『えっ、ちゃうよ!
Aちゃんがやりたい事なら
めっちゃ応援するし!俺!』

「じゃあ冗談言わんとって」

桃『…ごめんなさい』




私が少しムッとしてみせると、
望くんはわかりやすくしゅんとした。




桃『いやさ、俺の彼女って事はさておき
Aちゃんやったらどこの部署も
欲しい人材やと思うねん。
せやからうちの部署にも来てほしいなーって』

「…その心は」

桃『まず仕事ができるやん。そんで早い。
みんなが嫌がる仕事も率先してできる人やし、
何よりも対応力があるし、誰からも好かれる!』

「あ、ありがとう」




そこまでベタ褒めされると
自分で聞いておきながら恥ずかしくなる。




桃『ま、最大の理由は他の部署の男と一緒に
働いてるとこなんか見たくないねん!』




結局ヨコシマな理由やん!と言って
テーブルの向こう側から乗り出している
望くんのおでこを人差し指でツンと弾いた。

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N子(プロフ) - みいさん» ありがとうございます!!ちょっとずつですが更新していきますのでこれからもよろしくお願いしますm(__)m (2021年1月19日 22時) (レス) id: 23aa829248 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 更新楽しみにしています (2021年1月19日 10時) (レス) id: 4ac5d5cf46 (このIDを非表示/違反報告)
N子(プロフ) - 涼子さん» コメントありがとうございます!最高の褒め言葉…ありがとうございます(T_T)最近バタバタしていて全然書けていなかったんですが今後ともよろしくお願いします…!!! (2020年10月15日 1時) (レス) id: c1b03e3648 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - こんにちは。総務部のカノジョ、大大大好きです!!更新、待ってます!頑張ってください! (2020年10月14日 15時) (レス) id: daa1d21853 (このIDを非表示/違反報告)
N子(プロフ) - たぁ。さん» もちろん覚えてます〜!いつもコメントありがとうございます(*^^*)感想頂けると本当に励みになるので嬉しいです(●^o^●)飽きずに読んで頂けるよう頑張ります!! (2020年7月30日 0時) (レス) id: c1b03e3648 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:N子 | 作成日時:2020年7月28日 0時

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