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305_works ページ5

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バタン、とドアが閉じた瞬間、
望くんと壁に挟まれ、
身動きが取れない状態に…。




桃『心配すぎて来てもうた』




いつもの可愛らしいきゅるんとした目で
私の事を捕えて放そうとしない。




「ご、ごめんね…」

桃『…許さへんっ!』




頬をぷくっと膨らまし
冗談めかしてそう言ってくれたのは
望くんの優しさなんやろうな。




「あ、てかね、
私まだお風呂入ってへんくて、」

桃『関係ない』




望くんの体を押し戻そうとしても
力で敵うはずもなく、
あっけなくまた同じ体勢に戻る。




桃『もぉ〜…ほんまに不安やった…』




私の手首を掴んでいた手の力を少し緩めて
肩に顔をうずめると、
また子犬に戻ったように甘えだした。




さっきまで背中にあったはずの手を
ゆっくりと動かし始める。




その手はいつの間にか
服の中に忍び込……




「ちょ、ちょおぉーっと待って!」




望くんの腕を必死に掴んで
なんとか阻止する。




桃『えっ、なんでっ』




それに負けじと
膨れっ面の望くんが反抗する。




「やから!お風呂!
て、ていうか、しげちゃん!」

桃『しげまだおるん!?』

「いや、多分おらんと思うけど、」

桃『多分?』

「起きたらもうおらんかってん」

桃『そういや始発で帰る言うてたし、
もう帰ったんちゃう?
おらんのやったらええやん!
なっ、そやから続き……』

「ダメ!!!断固拒否!!!」

桃『ひどい!Aちゃんの鬼!!!』




今度はギャンギャンとうるさい大型犬を
なんとかリビングのソファに座らせて、
私は無事にシャワーを
浴びに行く事ができたのであった。

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N子(プロフ) - みいさん» ありがとうございます!!ちょっとずつですが更新していきますのでこれからもよろしくお願いしますm(__)m (2021年1月19日 22時) (レス) id: 23aa829248 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 更新楽しみにしています (2021年1月19日 10時) (レス) id: 4ac5d5cf46 (このIDを非表示/違反報告)
N子(プロフ) - 涼子さん» コメントありがとうございます!最高の褒め言葉…ありがとうございます(T_T)最近バタバタしていて全然書けていなかったんですが今後ともよろしくお願いします…!!! (2020年10月15日 1時) (レス) id: c1b03e3648 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - こんにちは。総務部のカノジョ、大大大好きです!!更新、待ってます!頑張ってください! (2020年10月14日 15時) (レス) id: daa1d21853 (このIDを非表示/違反報告)
N子(プロフ) - たぁ。さん» もちろん覚えてます〜!いつもコメントありがとうございます(*^^*)感想頂けると本当に励みになるので嬉しいです(●^o^●)飽きずに読んで頂けるよう頑張ります!! (2020年7月30日 0時) (レス) id: c1b03e3648 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:N子 | 作成日時:2020年7月28日 0時

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