総務部のカノジョ７(JW桃)

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*




・・・




ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ〜ｯ




店『いらっしゃいませ！』




お店のドアを開けると、
すっかり顔なじみになったいつもの店員さんが
みんなが待つ席へと案内してくれた。




平『のんちゃん！』

桃『あれっ？紫耀やん！なにしてんの？』




見覚えのないその人は
望くんの同期の平野くんだった。




平『明日の報道発表のヘルプ〜。
エレベーターで中間課長と照史くんに会って
誘ってもらっちゃった！』

桃『紫耀もやったんか！
来るなら連絡せえよ〜』

平『ごめんごめん、忘れてた(笑)』




平野くんと喋りつつ横の席に腰をかけながら
逆隣の椅子を引き私を座らせる。




桃『せや、俺の彼女紹介するわ！』




そう言って私の肩を組む。




桃『Aちゃん！めっちゃ可愛いやろ？』

「ちょ、その紹介の仕方はずいって！」

桃『なんでよ〜、いいや〜ん』

黄『おい、お前らいちいちイチャつくな(笑)』

「イチャついてません！」

平『いやぁ、のんちゃんから話は聞いてましたけど
ほんとに可愛いですね！』

「いやいやそんなお世辞を…」




と、いつもの謙遜口調で平野くんを見ると
キラキラと光る瞳に嘘がないのがわかって
素直に嬉しかった。




「…改めまして、Aです」

平『あっ、平野です！
東京支社アパレル部所属です！
Aさんは総務部なんですよね？』

「はい、契約ですけど」

平『契約って？』

橙『お前そんな事も知らんのー？
支社にも契約社員さんおるやろ？』




とぼけた顔をする平野くんに
照史くんがすかさずツッコミを入れる。




平『ああ！そうゆう事！』




平野くんは新卒採用やし、社員区分の事なんて
知らへんくても当然なんやけどね。




黄『せや、Aちゃんの契約って
いつまでなん？』

「今年度で終わりなんです」

黄『そうなん！？
やったら今年登用試験受けるんやろ？
そろそろ募集期間ちゃうの？』

「それが、まだ悩んでて…」

黄『何悩んでんねん！
うちの会社めちゃくちゃええとこやし
辞めるんもったいないで』

「はい、そうなんですけど…」


店『お待たせしました〜！』




絶妙なタイミングで
注文していたビールが届く。




桃『もう、淳太！
そんなにAちゃん責めんとって！
ほら、はよ乾杯しよ！』

黄『ああ、すまん。せやな。』




ビールを手に取り乾杯をする。




望くん、気遣ってくれたんかなぁ。

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