320_works ページ20
*
・・・
冴島さんが用紙に記入している間に、
予備機のある倉庫へと向かう。
高『ちょっ、Aちゃん！』
「はい？」
私と一緒に出てきたハイヒールの二人が
慌てて私の行く手を阻む。
高『…気ぃつけや？』
「ん？何をですか？」
藤『やからぁ！
冴島ちゃん、仕事は真面目やけど
男関係えぐいらしいから！』
高『うかうかしてたら
小瀧くん取られんで！？』
「いや、そんな…」
高『そないもこないもあれへん！
わかったらし〜っかり小瀧くん掴んどくんやで！』
藤『絶対離したらアカンからな！』
「は、はいっ」
そう言って二人は経理部へと戻って行った。
「そんな人には見えへんかったけど…」
・・・
倉庫の鍵を開け、業電の予備機を探す。
「ん〜、このへんやなかったかな」
予備機はあんまり使わへんから
ちょっと高いとこに置いてあったような…
「あった！んー、手届くかな…」
背伸びをして指先で少しずつ
予備機の入ったケースを手前に寄せる。
「よし、もうちょい……わっ！」
ｶﾞﾀﾝｯ
青『うっわ、あぶな』
「……あれ、藤井さん？」
プラスチックのケースが滑り、
危うく頭の上に落ちてくるとこやったのを
偶然いた藤井さんがとっさに支えてくれた。
青『危ないやん、大丈夫？』
「あ、はい、すみません…」
助けてくれたのはありがたいんやけど、
藤井さんが左手で私の腰を支えてくれてるから
な、なんとも距離が近い…！
青『これ取りたいん？…ほい』
「ど、どうも」
少し距離を取り、お礼を言う。
青『なにこれ？』
「業電の予備機です。
冴島さんが借りたいからって…」
あ、しまった。
藤井さんにはこのワード禁句やったかな…
青『ふーん、そうなんや』
藤井さんはそう言うと
さっさと倉庫を出て行ってしまった。
やっぱアカンかった…？
てか藤井さん、
倉庫に何しに来たんやろ？
相変わらず不思議な藤井さんの謎は解けへんまま
私は冴島さんの待つ総務部へと戻った。
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N子(プロフ) - みいさん» ありがとうございます！！ちょっとずつですが更新していきますのでこれからもよろしくお願いしますm(__)m (2021年1月19日 22時) (
レス) id: 23aa829248 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 更新楽しみにしています (2021年1月19日 10時) (レス) id: 4ac5d5cf46 (このIDを非表示/違反報告)
N子(プロフ) - 涼子さん» コメントありがとうございます！最高の褒め言葉…ありがとうございます(T_T)最近バタバタしていて全然書けていなかったんですが今後ともよろしくお願いします…！！！ (2020年10月15日 1時) (レス) id: c1b03e3648 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - こんにちは。総務部のカノジョ、大大大好きです！！更新、待ってます！頑張ってください！ (2020年10月14日 15時) (レス) id: daa1d21853 (このIDを非表示/違反報告)
N子(プロフ) - たぁ。さん» もちろん覚えてます〜！いつもコメントありがとうございます(*^^*)感想頂けると本当に励みになるので嬉しいです（●＾o＾●）飽きずに読んで頂けるよう頑張ります！！ (2020年7月30日 0時) (レス) id: c1b03e3648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：N子 | 作成日時：2020年7月28日 0時
