111_works：pink side ページ11
*
【pink side】
・・・
昼飯の会計と併せて
レジでコーヒー豆を買う。
「えっ、出すよ？」
Aちゃんはそう言うけど
昼飯ぐらい奢らせてよ。
桃『ごちそうさまでしたー♪』
店員さんに愛想して店を出る。
「…ほんまにいいの？」
えんじ色の長財布を持ったAちゃんは
申し訳なさそうに俺を覗き込む。
『当たり前やん！デートやもん！』
はよ行こ！とAちゃんを促すと、
素直に「ごちそうさまでした」と言って
財布をバッグにしまってくれた。
「次、どこ行くの？」
バッグを肩に掛け直し、また俺を覗く。
桃『んー、Aちゃんどっか
行きたいとこないの？』
そう言うとAちゃんは、
なぜかちょっと照れた顔をして
何か言いたそうで言えないような…
桃『ん、なになに？』
気になって聞いてみる。
「ん、と。私、これ行きたいんやけど…」
Aちゃんはバッグからスマホを取り出し
恥ずかしそうにその画面を俺に向ける。
桃『…劇場？』
スマホ画面にはお笑いコンビのライブ告知が。
「も、もしよかったらやけど…」
Aちゃん、ほっぺた真っ赤っかや。
桃『Aちゃんお笑い好きなん！？
俺もこのコンビ好きやで！DVD持ってるもん！』
「ほ、ほんまに！？私も好きやねん！
これな、実はチケットあんねんけど…」
と、またバッグの中を探りチケットを2枚出す。
桃『マジ！？行こうや！
…ってこれ開演時間もうすぐやん！急ご！』
「う、うん！」
俺は無意識にAちゃんの手を取り、
劇場までの道のりを急いだ。
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N子(プロフ) - たぁ。さん» ありがとうございます^_^褒めてもらって嬉しいです！まだまだ続きそうですがよければお付き合いください…(*^^*) (2020年4月26日 1時) (
レス) id: ea08214087 (このIDを非表示/違反報告)
たぁ。 - 移行おめでとうございます〜!第3弾ｯｯ…!!小瀧くんと主人公ちゃんがどんどん距離詰めていく感じがいいですね〜。これからも更新頑張ってください。楽しみにしてます〜!! (2020年4月25日 12時) (レス) id: fbab9a6160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：N子 | 作成日時：2020年4月22日 23時
