総務部のカノジョ１(JW桃)

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*




・・・




15時20分




小瀧さん、午後から来るって
言ってたけどまだ来おへんな。




とりあえずちょっと休憩しに行こかな。




・・・




社食の横にある
リフレッシュルームへ向かう。




自販機でいつものミル挽きのコーヒーを買って
いつもの定位置に腰をおろす。




「…はぁ〜、」




最近残業続きやったし、
今日は定時で帰れるといいな。




青『あ”、Aさんや。おつかれ〜』




熱いコーヒーを冷ましていると
有名珈琲店のカップを持った
藤井さんが目に映る。




「お疲れ様です」

青『いや〜ほんま今日は疲れた。
今帰ったんやけど、
これからまた出なあかんくてさ。
ちょっと休憩〜』




そう言いながら自然に私の横へと腰掛ける。




「そうなんですね。
アパレル部、忙しそうですもんね」

青『せやねん。来週新店舗オープンで、
今日これからレセプションパーティーやから
最近バタついててさ』




レセプションパーティーかぁ。




きっとキラキラしてるんやろうなぁ。




なんて想像しながら、
持っていたコーヒーに口をつける。




青『せや、プレゼン資料
ほんまありがとうな！
あれめちゃくちゃわかりやすいって
評判バッチリやったで』




藤井さんが長い足を組み替えながら
私の方へと体を向き直す。




青『あの時間であんだけの資料作れるのに
総務おるのもったいないわ』

「あ、いえ、そんな」




目と眉毛のあいだにぎゅっと力を入れて
真剣な顔をした藤井さんに思わずどきっとした。




青『いやほんまに。
Aさん派遣やっけ？』

「いえ、契約です」

青『契約って何年働けんの？』

「1年更新の5年満了なので、
今年で最後なんですよ」

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