総務部のカノジョ１(JW桃)

19_works：red side ページ19

*

【red side】




・・・




赤『あーアカン、もうこんな時間や』




20時きてもうたから、
帰り支度をして帰路に着く。




赤『はー、今日も疲れたな』




エレベーターを待ちながら
うーんと伸びをする。




♫〜ﾎﾟｰﾝ




ドアが開くと、先に乗っていた淳太が
片手を上げたのが見えた。




黄『おう、しげ。お疲れい』

赤『淳太ー！おつかれ！』

黄『おい。お前、
社内では敬語使えって言ってるやろ』

赤『はいはい、中間課長！
お疲れ様ですぅ〜！』

黄『あーもう！わかった！
ウザ絡みしてくんな！』




淳太は年上やし先輩やけど、
(ていうか課長やけど(笑))
よう集まって飲みに行くメンバーやし
プライベートでも仲良いから
自然とタメ口になっていった。




♫〜ﾎﾟｰﾝ




−9F−




橙『おう！2人とも残業やったん？
おつかれやな〜！』

赤『お疲れ、照史』




こいつは桐山。




エネルギー部の主任。




うちの会社の花形部署で
重要案件任されとる
めちゃめちゃ仕事のできる男。




黄『お疲れ、照史。
あ、そうや。お前ら今日暇？
これから飲み行かへん？』

橙『おっ！ええなあ！行こうや、しげ！』

赤『えー、でも俺家帰って
格闘技観たいんやけど…』

橙『そんなん録画しとったらええやん！
ほら、行くで！』




まーこの2人に誘われたらしゃーないか。




赤『淳太のおごりやで！』

黄『なんでやねん！』




冗談言いながら通用口を出ると、
少し前の方に見慣れた人影を見つける。




赤『…A？……と、小瀧？』




なんであいつら一緒におんねやろ？




黄『おい、しげ！なにしてんねん！
置いてくぞ〜』




Aたちとは逆方向に歩く淳太が俺を呼ぶ。




赤『おお！すまん、すぐ行く！』

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