総務部のカノジョ１(JW桃)

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*




・・・




桃『ところで社内報の資料、
もう書き始めてるんすよね？
どんな感じですか？』




デミグラスソースのハンバーグと
ご飯を頬張りながら、
小瀧さんがこちらを向き
もぐもぐとほっぺを膨らませる。




「文章はざっくり書けたんですけど、
まだ社員さんのコメントがもらえてなくて…
また、午後から声かけてみます」

桃『さすが、早いっすね〜。
Aさん仕事できるし、気利くし、
ほんま助かります！』

「いやいや、
私なんて大した事してませんし、
迷惑かけてばっかりやから」




いつもの自嘲癖で
自信なさげに返してしまう。




桃『んな事ないですって！
Aさん、広報部でも評判いいんすよ？
総務って表に立つ仕事ちゃうけど、
ほんまにみんなの役に立ってるっていうか。
他の部署にも仲良い奴何人かいるんすけど、
Aさんは仕事早いし、頼りになるって
みんな言ってますもん！』




小瀧さんはさっきよりさらに頬をふくらませて
ムキになってそう言ってくれた。




「そんなこと、初めて言われました…」





私なんて、中途入社の契約社員やし、
特に誰に評価されるわけでもなく、
なんとなく、それなりに頑張ってきた。




やけど、私の知らんところで
私のことをこんなふうに見てくれてる人が
いたことを知って、
なんか嬉しくて、ちょっとだけ、
ちょっとだけやけど…




泣きそうになっちゃったやん。

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