ほんぺーん110 ページ31
貴「これで一応止血できてますし、大丈夫だと思います。痛むようなら冷やした方が良いですけど、負傷したのが歯なのであまりオススメはしません」
医務室の簡易ベッドに座る大地さんにタオルを渡しながら言うと、大地さんはゆっくりとぎこちなく笑った。
大「…そうか、ありがとうな」
貴「いえ…」
頭を占めているのは今の試合状況の事のみ。どうしても２人してそわそわしてしまうのが空気でわかる。
大「…大丈夫かな、あいつら」
貴「大丈夫…だと思いますよ。見に行きます？」
大「おう、もうそろそろ傷も塞がってきたしな」
ーーーーー
3セット烏野20対和久南
もう試合も終盤を迎えていた
縁「日向！じたばたしない！いいジャンプは」
日「いい助走から！」
大きな声で叫ぶ縁下さんに、大地さんが息を呑むのがわかる。
貴「…大丈夫そうですね。皆」
大「ああ。むしろここで行ったらリズム崩しそうだ、」
ちらりと大地さんの顔を盗み見ると、大地さんは嬉しそうな、それでいて悔しそうな顔をしていた。
貴「もしかして大地さん、試合に出たいんですか」
私が言うと、大地さんは私の顔を見て目を丸くしたあと、ゆっくりと口角を上げた。
大「わかる？いやあ頼もしくなっちゃって嬉しいんだか悔しいんだか」
そう言った大地さんは前を見て手を握った。
大「うずうずしてる、俺も試合に出たいって」
貴「まあ、気持ちはわかりますけど。」
やめてくださいね？との意味を込めて眉を上げると、大地さんは降参の意味を表すように両手をあげた。
大「大丈夫だ。今回はゆっくり休ませてもらうって」
貴「わかれば良いんです。わかれば」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5063人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐 - いつでも待ってます。 (6月23日 15時) (
レス) @page33 id: 59d78921c3 (このIDを非表示/違反報告)
うぉー！！ - めっちゃおもろいです。続き待ってます。 (2023年4月8日 14時) (レス) @page33 id: 96c18e8dfa (このIDを非表示/違反報告)
sala-ri✰︎ - まじ最高です〜！！！！続き楽しみです更新頑張ってください！！ (2022年6月14日 18時) (レス) @page33 id: 94069447b5 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 今日一気読みしました！！す――ごく面白くて楽しかったです！続きが楽しみです！！！！！ゆっくりでいいので更新してください！！！！！ (2022年3月23日 14時) (レス) @page33 id: 10f6e45005 (このIDを非表示/違反報告)
すー - ホントですね…、私も退会した可能性がありますと出てきました…。もう続きは読めないんですかね…。転生もしてないですよね…？ (2021年7月29日 0時) (レス) id: 4912493c11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うえはーす | 作成日時：2017年4月3日 1時
