［HQ］事故にあって美少女に生まれ変わったけど正直私は傍観したい［part4］

［ばんがーい1］ ページ22

菅「で？何であいつと知り合いだったの？」


貴「え…っと、扇南戦の前に絡まれて、」


本来和むはずのバスで私は何でこんなに恐縮してるんだろう。


そう思いつつ私は目をそらしながら菅さんからの質問に答えた。


菅「じゃあやる気なさそうな男っていうのは？」


貴「…城西の国見君です。絡まれた時に助けてもらって。」


菅「ああー、あいつか」


私が言うと、菅さんは納得したように頷いた。


菅「で、何で俺らに言わなかったの？」


貴「もう終わった事ですし…言う必要はないかと…」


菅さんの声が低くなったのがわかって私は冷や汗をダラダラとかいた。

菅さんの低めの声やばい怖い、無理逃げたい。


菅「ふーん…国見って子には頼って俺らには頼らない訳？」


貴「え、や、そんな訳では。でも迷惑かけたくなくて」


菅さんの言葉に思わず顔を上げて菅さんの顔を見ると、菅さんは口を尖らせた。


菅「…俺は、迷惑なんかじゃない」


菅「…わがままだけど、もっと頼って欲しい。俺じゃやだ？」


しゅん、と眉を下げて言う菅原さんに垂れた犬耳が見えた気がして私は可愛さに悶えたくなる衝動に駆られた。


無理可愛すぎる。菅原 イズ マイエンジェル


貴「ご、ごめんなさい、次から、次からはちゃんと菅さんに報告します！！頼ります！！」


菅「…本当に？」


貴「はい！！」


菅「ん、よろしい」


ほんのり頬を染めながら笑う菅さんに私はくっと口を結ぶ。


私今生きてて良かった。

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