ほんぺーん102 ページ21
貴「んんっー!あー…疲れた」
ようやく試合1日目も終わって、日の傾く中私達は体育館前で集合していた。
田「…なあ、潔子さん遅いな」
西「見に行くか」
そう言えばそうだな、と思いつつぐっと背伸びをしてハッと思い出す。
そういや潔子さんって春高予選試合1日目に照島にナンパされて絡まれてたんじゃ、
…と、言う事はもしかして
嫌な予感がして私はひくりと顔を引き攣らせる。
田「んだごるぁ!!ジロジロ見てんじゃねえぞ!」
田中先輩の声が聞こえて私は反射的に菅さんの後ろへと隠れる。
菅「ん?どうしたんだ?」
貴「ご、ごめんなさいちょっとだけ隠してください」
こそこそと菅さんと喋りながら照島の様子をそっと伺うと、ちらりと視線をよこした照島がピタリと止まった。
照「…ん?どっかで見た事あるような」
呟いた照島に私は思わずひぃぃと悲鳴を出しそうになる。目ざとすぎだろお前。
照「あ!!!あの時の可愛こちゃん!!!!」
貴「はは…人間違いです」
ぱっと顔を輝かせて近づいてくる照島に私は顔を引き攣らせる。なんかまた面倒な事になってる無理、死にそう
照「こんな所で会うなんてラッキー!ねね、あのやる気なさそうな男もいねえし連絡先教えてよ」
貴「や…連絡先は、ちょっと…」
照「ふーん…?頑なに教えてくんねえんだね。もしかしてあの男と付き合ってんの?」
菅「はいはいストップ。そこまでー」
照島が上体を屈めてぐいっと私に顔を近づけた瞬間、菅さんの手が私と照島の顔の間に遮るように割り込んできた。
照「あ゛あ゛ん!?」
菅「君お仲間に置いてかれてるけど大丈夫?はぐれちゃうよ?」
首を傾げる菅原さんに照島は顔を引き攣らせた。
照「…んのやろ、待つとかねーのかあの野郎共は」
照島はそう言うと、仲間達に向かって猛ダッシュして行った。
菅「もう大丈夫だべ、田浦ちゃん」
貴「ごめんなさい、ありがとうございました…」
ほっと一息ついて菅さんの背中から顔を出すと、菅さんは私ににっこり笑いかけた。
菅「ま、話はバスの中で聞くから。田浦ちゃん帰りは席俺の隣な?」
貴「ウイッス」
5063人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐 - いつでも待ってます。 (6月23日 15時) (レス) @page33 id: 59d78921c3 (このIDを非表示/違反報告)
うぉー!! - めっちゃおもろいです。続き待ってます。 (2023年4月8日 14時) (レス) @page33 id: 96c18e8dfa (このIDを非表示/違反報告)
sala-ri✰︎ - まじ最高です〜!!!!続き楽しみです更新頑張ってください!! (2022年6月14日 18時) (レス) @page33 id: 94069447b5 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 今日一気読みしました!!す――ごく面白くて楽しかったです!続きが楽しみです!!!!!ゆっくりでいいので更新してください!!!!! (2022年3月23日 14時) (レス) @page33 id: 10f6e45005 (このIDを非表示/違反報告)
すー - ホントですね…、私も退会した可能性がありますと出てきました…。もう続きは読めないんですかね…。転生もしてないですよね…? (2021年7月29日 0時) (レス) id: 4912493c11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うえはーす | 作成日時:2017年4月3日 1時