ほんぺーん95 ページ13
とりあえず私が止めなければ、と口を開くと、私はいきなり後ろへと引っ張られ重心がずれてよろける。
影「っ、何してんすかボゲェ！！！！！！」
…と思ったら、ガツンと硬い胸板が後頭部にぶつかり、後ろから影山に腕を回されがっちりホールドされ私は目の前がくらくらした。
赤「ん？何…って聞きたい？見たままだけど」
影「ｯﾁ、そうじゃなくて…だああああ！！もう！！！いいからもうこいつには近寄らないでください！！！！」
さっきのシーンを思い出したのか、見上げると顔が赤くなっている影山に私は目を白黒させる。
こいつ今絶対私と自分が気まずい状態だって忘れてる。
赤「へーえ、随分ご乱心だね。そんなに大切？」
影「ったり前だボゲェ！！！！！！」
売り言葉に買い言葉で叫んだ影山に私は顔を覆う。
いやー嬉しいんだけどな？正直すげえ嬉しいけどな？梟谷からの視線が痛い。あとすげえ恥ずかしい。
赤「じゃあもう避けないようにね。寂しい思いさせちゃうのは男として駄目でしょ」
影「…は、？」
きょとんとした影山に、赤葦さんは私を指さして首を傾げた。
赤「あ、あと言っとくけど俺は田浦さんの目見てただけで君の想像してるような事は全くないよ。」
影「はぁ！？おい田浦！！！！紛らわしいんだよ先に言え！！！」
影山は私を解放したかと思うと私の前に回り込み、私の肩を掴んだ。
貴「いや…あの、タイミング逃したっつーか…てかあの、離して…」
恐らく赤いであろう顔を隠しながら言うと、影山は眉を顰めた。
影「何で顔隠してんだよ、手どけろ」
貴「やめよう大丈夫ごめん、ちょっとほっといてくれれば元戻るから」
影「何言ってんだお前、とりあえず手どけろ」
貴「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
私の叫びも虚しく私は手を退かされ、影山と顔を合わせる形になる。
影「…何で隠してたんだ？」
きょとんとした顔をする影山が至近距離に見えて私はさらに顔に血が上るのがわかる。
貴「そ、そうだよね、隠す必要ないよね、私ってば美少女なんだし？照れ顔も可愛すぎて全人類が倒れるレベルだし」
影「は？別に可愛くはねーよ」
そうだよな影山はこんな奴だよね大丈夫だ安心した。
影「でも綺麗だ。何で隠すんだ？その顔すげー美人なのに」
心底不思議そうな影山の言葉に私はぐぎぎぎと口からうめき声が出るのがわかる。
気まずいよりましだけど、これは駄目なんじゃないでしょうか。ねえ神様！！！！
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狐 - いつでも待ってます。 (6月23日 15時) (
レス) @page33 id: 59d78921c3 (このIDを非表示/違反報告)
うぉー！！ - めっちゃおもろいです。続き待ってます。 (2023年4月8日 14時) (レス) @page33 id: 96c18e8dfa (このIDを非表示/違反報告)
sala-ri✰︎ - まじ最高です〜！！！！続き楽しみです更新頑張ってください！！ (2022年6月14日 18時) (レス) @page33 id: 94069447b5 (このIDを非表示/違反報告)
あああああ - 今日一気読みしました！！す――ごく面白くて楽しかったです！続きが楽しみです！！！！！ゆっくりでいいので更新してください！！！！！ (2022年3月23日 14時) (レス) @page33 id: 10f6e45005 (このIDを非表示/違反報告)
すー - ホントですね…、私も退会した可能性がありますと出てきました…。もう続きは読めないんですかね…。転生もしてないですよね…？ (2021年7月29日 0時) (レス) id: 4912493c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うえはーす | 作成日時：2017年4月3日 1時
