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夜_________。
全く人気が感じられない不気味な商店街を、奏助は歩いた。
「(皆、準備はいい? ポンコツに釣られて出てきた化け物を………)」
「(まずは僕の40番で凍らせる。)」
「(そう。そしてその次は……)」
「(各自それぞれのムジークで攻撃。)」
「(そうよ。そして最後に……)」
「(俺の運命でひれ伏す。完璧だな。)」
「(じゃ、いいわね。ポンコツが襲われる前に始めるわよ!)」
誰もいない商店街に、奏助の足音が響く。
「(あぁ、もう!!!
出てくるなら出てくる!来ないなら来ないでハッキリしろおおおお!)」
そんな奏助の心の叫びが聞こえたのか、突如、首筋にヌメッとしたものが当たる。
「ヒイッ!!!」
後ろを向いたときには、あり得ないくらい大きな口が、すぐそばまで迫っていた。
「っ… 奏助!!!」
その瞬間、身構えていたモツが、ムジークを奏でた。
ものを氷らせる効果があるこのムジークに、その化け物は苦しんでいた。
「 やった!流石モツさん!……って、あれ………?」
気がついたときには、既に自分の体はコンクリートの一部と化していた。
「なっ…… なんだよこれ………っ?!」
「ポンコツ!!!」
「ちょう助!!!!」
すぐさまリストとバダが駆けつけるが、何者かによって固められてしまう。
「ちょ…… っ 何よこれ!!!」
「ちゃ……チャイコちゃん!!!」
「まってろバダちゃん!すぐ行くべ!」
二人の元に駆けつけようとするチャイコであったが、足首を何かに捕まれ、転んでしまう。
「…………なんで………っ」
目を見開くショパンに、最初に奏助を襲った化け物は笑った。
「私達にこの程度の攻撃が効くとでも?」
「……っそれなら…っ!!」
ショパンはノクターンを奏でる。
…………が。
「…………ムジークが…効いてない……?」
すると、何者かがショパンを大きく吹き飛ばした。
「なっ……… 」
「皆!!!」
苦戦するクラシカロイドに、歌苗が急いで駆けつける。
「っ 姉さん!!来たらだめだ!!!!」
ワーグナーの叫びと共に、ワルキューレのムジークが奏でられるが……
「…… 効かない………?」
「もういいっ!俺がやる!!」
そう叫んだベトは、運命のムジークを奏でた。
「ええいっ! 小賢しい!!!これでもくらえ!!!」
手を釜のようにした化け物が、ベトに襲いかかる。
「(…………くっ……!)」
と、 そのときだった。
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よもぎもち(*´ ∀`) - ありがとうございます!更新がんばりますね^^ (2018年8月2日 15時) (レス) id: 394eaf948d (このIDを非表示/違反報告)
月光石 - 鬼太郎とクラシカロイドのコラボ凄く面白いです!!!早く続きが見たいです!!! (2018年8月2日 7時) (レス) id: ee0a1026f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎもち(*´ ∀`*) | 作成日時:2018年6月19日 0時