lens II

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友人ページ1

you side

昨日、轟くんと喧嘩をした。

帰ってから初めてあそこまで本音を出したせいか羞恥に襲われたので"今日はごめん"とメッセを送ったら

"明日ちゃんとこいよ"

『ッ…』

彼が自分の推しだと言う事を忘れていて(顔を思い出し)悶えていた

朝席に座ると机にうつ伏せる。彼のいない机を見詰めながらぼっとしていると轟くんが現れた。「変な顔してるぜ」と言われ咄嗟に顔を上げ口元を両手で隠した
恥ずかしいけど変わらぬ彼に安堵と不安を覚える。

「アー、かっくいい。」
「何言ってんだ」

呆れた表情も少し前と違っていて、距離が変わったお陰だろう、轟くんしか気付かない角度にカメラを向け撮った
瞬時に謎の圧を感じ素直に謝る。

「…今までどういう感じかわかんなくなって、調子も乗ってます。すみません」
「いつも通りでいい、あと今のお前結構鬱陶しい」

「容赦なしっ、ゆるしてください」

キツい言葉も今じゃ傷つかない。手を合わせ口は笑いながら許しを乞う、本気なら轟くんは顔に出る
「どーしよ。」
「ええー」

項垂れていると誰かがこちらに近付いてきた。顔を上げれば彼女は轟くんがタイプのあの子だ『轟くん好みかも』なんて言って、恋愛フラグが立っていたし

「ね、倉田さん、轟くん夏休みみんなと夏祭り行かない？」

その時彼女を天使に見えた。これはチャンスだと笑顔が自然と出来る、友人(仮)が出来た私は今や最強と自信を持ち、こういう時程自分はやらかすのを覚えていない

「行きまし」

私はわざと噛んだんだ。

「あ…轟くんは？」

そんな私を優しさからなのか轟くんに顔を向けて聞く彼女

最近私は黒歴史製造に撤しているみたいで辛い、机に再びうつ伏せになった

「行かない、」

想像通りの答えで顔を上げた。アレを見られるなら辛さなんて吹っ飛んだ
「轟くん行こう、浴衣着てね」

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　倉田 A

・元ぼっち

・轟燈矢の事が好き

　轟燈矢

・彼女にほだされている

　