＿ lens

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変化ページ8

着慣れない制服、可愛らしいリボン。膝まであるスカート。

セーラーはいい
様になる。ただこの地の近くに海が無い事が残念で撮りたいモノが撮れるのはもっと先になりそうだなって思った

中学デビューして女の子と友達になって遊びにいく、本命としたら轟くんと友達になりたい。そして色々撮りたい。大人になった轟くんはもっと輝いているんだろうな

と勝手に想像する

昔から友達という友達が出来ないせいか寂しい思いは少ししてた。少しだけ、だからこれを機に…！

と思っていたけど既にグループが作られていて私は取り残された。
今は昼休み。隣の席にいた轟くんはノートに何か書き込んでいた

教室内にいるひとつの女子グループを見ればキャーッと盛り上がっていた

ああいうのを陽キャと言うのだろうか、
ちゃんと流行りモノも調べてきたのに。話しかけられない、話しかける勇気もなく自分の不甲斐なさに呆れたい。

横にいる轟くんに顔を向ける、相変わらずノートと見つめ合うばかりで机に持っていた新しい写真集をおいて項垂れた

気の合う子がいれば、

「ねぇ、轟くん」
「…」
「友達の作り方って難しいね」
「俺はそもそも要らない」

手を止める事もなく返事をしてくれた。してくれたのは嬉しいがつまり私も友達になれないって事を言われたのだ

「酷い、フラれちゃった」

うわーんなんて泣き真似をする

「うるせー、黙れよ」

「…はい」

冷たい、何かあったのだろうか、もう一度顔を見れば眉間を寄せてた

「どうかしたの？」

「スト、…倉田は関係無い」

言いかけていた言葉は置いていて、轟くんの悲しそうな顔が引っ掛かる

轟くんの心情を探るのはまだ、早いと思った。

今日はもう話しかけず様子を見た