水面 ページ28
水の中、轟くんと目が合う。空気が上へと上へと上がっていく、髪も水中の中重力なんて忘れた見たいで笑えた。
笑ったら水が口の中入って焦って空中に顔を出し水を吐き出した。また轟くんも出てきた。血相を変えて駆け寄る先生
「おかげで冷えました」
「冷やし方を考えろ！」
ただいまこっぴどく轟くんと先生に怒られている
「轟もなんで…」
「巻き込まれました」
「倉田、こっちを見ろ？」
大人しく頭を下げながら着替えた制服を見つめる。
「まあま、もうそこら辺に。ほら二人とも」
他の先生が長い説教を半ば強制にとめてくれて"もうもどりなさい"と教室に帰れる事に、
校内で二人いつもの様に肩を並んで歩く、学校では初めてかも知れない。
正直気まずくて謝れるタイミングを必要に作ろうと脳内で考えていると
「最近、お前変だよな」
思わず顔を見てしまった。芯が通っているその視線で足が止まった。
「変？ドコが！気のせいじゃない？」
「気のせいじゃない。」
「…うーんえと、いつから？」
「自分語りした頃から」
最近だけど結構前、気にして欲しくて言い始めたがちっとも反応を見せない轟くんはアレを聞いてもなんとも思ってないと思っていた。
そんなに可笑しったか？
「言いたくないんならそれでい」＿＿＿＿
また歩き始めようとする轟君の手首をつかむ、
「部活、サボるから、帰り聞いて」
手を離し来た道を戻っていった。
準備も終わり早速下の階へと降りて門に着く、暫くぐるぐると歩いて考えて待っていると轟くんが来てくれた。
数分後大体の人は部活やらで忙しく、帰るのは数人程度
私たちもその中の数字、歩いていてもやっぱり何から話せば良いのかわからなくなる。
「そいえば、カメラ無事？」
「…え！？あ！うん！無意識にベンチに置いてたよ、ちゃんと先生に見つからず回収もした」
「それで本題は？」
容赦なく投げ掛けられた、少しの空間からやっと声を発した
「…この前、話した
轟君が相槌を打つ
「もっと自分の事喋って欲しくて、力に成りたくて話したんだよ」
友達になりたいから
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