_ ページ4
「アッハハ！ほんとにそんなのでいいのぉ？なんだか小鳥と食事してるみたいだよ」
「むしろそんなに食べられるんですね…」
あまりの私の少食ぶりに(そして彼の大食に)お互い驚きながらも冗談を言える頃合いになってきた時、聞き慣れた声が喧騒に揉まれながらも耳に入ってきた
「ここで待ち合わせているんですが」
「生憎そんな客ばっかりでな、特徴は？」
「150cm後半程度の女」
「そりゃあ1人だな！あっちだよ」
入り口の方に顔を向けるとスキンヘッドさんに連れられたスマイルがきた
「スマイル！」
「悪い、思った以上に時間がかかった」
「それはしょうがないよ…」
「そちらは？」
紫の瞳がすいとブルークさんに移る、移った先の彼も先ほどのふやけた顔を澄まして口角だけ上げていた
「ブルークさんだよ、ここが混雑してるから相席してたの」
スマイルはへえ、とだけ返事して彼を見やり、さらにテーブルの上の酒と食事内容を見て
「世話になったな、礼を言う」
とだけ
…どうやら文字が読めなくて難航していたのもバレてしまったらしい
「いえいえ〜、どうぞ座って座って」
図ったようにスマイル用のオレンジ色のドリンクが届き、座る
喉が渇いていたのか「失礼、」とドリンクを口に含んだ
その様子をじっと見つめていたブルークは悪戯っ子のように声を潜める
「イケメンだね」
「？どうも」
そして座ったスマイルにずいと顔を寄せて更に囁いた
「君がAちゃんのご主人サマ？」
「ﾌﾞｯ」
「え、やだちょっと！スマイル汚い！」
ギリギリで口にハンカチを抑え人権を守ったようだがゲホゲホと大きな咳は抑えられていない
大丈夫？と背中をさすってあげているとやんわりその手を制された
「…ちょっと誤解を解いてくる…ブルークくん？来てくれるか？」
「はぁい」
____
明日更新します…(吐き出したい)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：燕
| 作成日時：2024年3月5日 15時
