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※最終回目前
※閲覧注意
私は、選択を間違えた。
青柳くんと出会った事、付き合ってしまった事、
君を愛してしまった事、愛し過ぎてしまった事。
だから、今日、今日こそ終わりにする、全部を。
君と過ごしてきた日々を。
『終わりにしよっか、私達』
冬弥「…どういう事、ですか」
『別れて、って意味じゃないんだよ。
ただ、愛した人に終わらせて欲しいだけなんだ』
冬弥「…A先輩は、終わるのが俺で良いんですか」
『当たり前だよ。 …もう止める人は誰も居ない』
ほら、と青柳くんにナイフを差し出す。
おずおずと受け取った青柳くんは、やっぱりまだ動揺していた。
あんなに狂気に満ちてたくせに…情けないなぁ。
君の手で私を終わらせる事はできない？
冬弥「…っ」
手は小刻みに震えていた。
青柳くんの手も、私の手も。
『……ねぇ』
冬弥「…っは、はい」
『最愛の人を殺すのは、君にとって怖い事？』
冬弥「…それは、」
『今更そんな事言って許されると思ってるの？
私の親を殺すのも、私に手伝っただけとは言え…
君が、私をこんな風に狂わせた』
やめて。
『だから、だから全部君のせいだ。
そうだよ…私はあのままで居れば良かったんだ』
何を言ってるんだろう、今の私の方が狂ってるに決まってる。
大好きな人を責めて、自分を褒め称えて。
『ねぇ、こんな私だよ？
鬱雑いとも思わないの？ 殺したくならないの？』
青柳くんの手が、最愛の人の手が震え出す。
無理矢理口角を上げた。
『そう思わないなら…君は、私の病気にかかってるね』
冬弥「…俺は、A先輩の事が好きです。 今も、昔も」
『私を愛してるなら、君色に染め直してよ』
冬弥「…愛してますよ、先輩」
お腹の中に異物混入。
冷たくて、赤く染まっていて銀色の物。
せめて名前は呼んで欲しかった、かも…。
冬弥「…俺もやり直しますから、A先輩を、
独りにはしません」
紅く咲く華。
誰も私達に気付きやしない。
『人間不信』は依存する。
どうせなら、こんな病気になりたくなかった。
ねぇ、君は私よりか弱いのかな。
もう目を閉じてしまったから、暇だなぁ。
『…置いてかないでよ、また、やり直そうよ…』
意識は揺らいで、最期に聞こえたのは、
焦っているような幼馴染の類と寧々の声だった。
────
次…最終話だと思います。
いきなりですみません…書き忘れてたんです…。
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ramune - 雪さん» 治してあげて下さい (2022年7月1日 20時) (
レス) @page31 id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 青柳くんは、私が治します。 (2022年7月1日 0時) (レス) @page31 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - 雪さん» はい。 喜んでいただけたなら良かったです。 (2022年6月29日 19時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ありがとう。冬弥となら…進んでいける気がしたよ。 (2022年6月28日 23時) (レス) @page30 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - レムさん» コメントありがとうございます！ 面白いなら良かったです…！ これからも頑張っていきますので、どうかよろしくお願いします！ (2022年6月6日 20時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune | 作成日時：2022年4月16日 18時
