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くすぐったい感触。
数秒後に涙だと気付く。
その落ちた涙を青柳くんがハンカチで拭いてくれた。
冬弥「A先輩、大丈夫ですか」
『…ははっ、うん、もう大丈夫。 ありがとう』
青柳くんが微笑んだのを確認すると、私は部屋の鍵を開けて
コップの中を継ぎ足しに行った。
家庭環境に囚われず、心の鍵を開けて進む主人公は、私だ。
…私は１つ、やらかした事があった。
傷付けたくない人に傷を付けてしまったかもしれない。
部屋のカーテンを、閉め忘れたのだ。
〜類side〜
良かった、青柳くんは無事に家に入れたようだね。
真夏、僕は冷房の効く自室で課題を片付けていた。
本当はこんなものよりも、夏に向けたショーの演出を考えたり、
道具を作らないといけないんだけどねぇ。
このプリントが終わったら休憩かな。
────
類「…こんなものかな。
さて、確かここら辺にねじが置いてあったはず ─── 」
窓側に寄った時、向かいにあるAの家のAの自室が目に入った。
珍しくカーテンが開いていて、中の様子が丸見えだった。
全く、着替えでもしていたらどうするのかな。
本当に昔から無防備だね。
Aと一緒に居るのは、青柳くんかな。
視線をやった時、見えたのはAの泣き顔と俯いている青柳くん。
類「 ─── え？」
誰も居ない部屋で僕は１人呟く。
その思わず出た「え？」は苛立ちとか、青柳くんに対する怒りの
感情ではなく、ただただ動揺した。
どういう事だ、何が起こってる？
何でAが泣いて…。
その後、Aは青柳くんに向かって幼馴染の自分にも
見せた事の無いような表情で笑った。
胸の奥が締め付けられる。
類「…あぁ、やっぱり。
君の
────
幼い類『A、遊びに来たよ！
今日は “ 眠れる森の美女 ” っていうショーなんだけど…あ、』
『…』
幼い類『寝てる…？』
『…』
幼い類『Aも、キスしたら目を覚ましてくれるかな…』
────
今思えば、とんでもない行動だけど。
でも後悔はしていない。
だって君を最初に奪ったのは、僕だから。
────
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ramune - 雪さん» 治してあげて下さい (2022年7月1日 20時) (
レス) @page31 id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 青柳くんは、私が治します。 (2022年7月1日 0時) (レス) @page31 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - 雪さん» はい。 喜んでいただけたなら良かったです。 (2022年6月29日 19時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ありがとう。冬弥となら…進んでいける気がしたよ。 (2022年6月28日 23時) (レス) @page30 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - レムさん» コメントありがとうございます！ 面白いなら良かったです…！ これからも頑張っていきますので、どうかよろしくお願いします！ (2022年6月6日 20時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune | 作成日時：2022年4月16日 18時
