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青柳くんを怪我させない程度に思いっ切りドアを閉める。
背中で押さえつつ、信じられない光景に目を瞑る。
何でここに？
まずどうして住所が分かるの、もしかして類？
どうしよう…外は暑いだろうし入れてあげた方が良いんだろうけど…。
思考がぐるぐると回る。
母親「A？ そんな所で蹲ってどうしたの？」
『…あ、母さん…』
母親「もしかしてお友達？ さっきの声からして男の子かな」
『え、ちょ、ちょっと待っ…』
阻止する私の声を無視し、母さんはドアを開けてしまった。
母さんの顔を見て、青柳くんは頭を下げる。
冬弥「初めまして。 俺は青柳冬弥といいます。
A先輩とは同じ委員会で、今日はその資料の作成のために
急にですが押しかけてしまいました」
母親「とっても礼儀の良い子なのね、青柳くんにならAを
あげても良いかも！ あ、どうぞ上がって！」
冬弥「お邪魔します」
母さん…それシャレにならないからやめて…。
心の声を仕舞って、私はドアの鍵を閉めた。
────
『…どうぞ、コーヒーで良かった？』
冬弥「十分です、ありがとうございます」
私の部屋に案内して、とりあえず座ってもらう。
机の上は勉強道具で散乱していて、私も机の上に置いてある
コップを手に取った。
『それにしても図書委員の資料作成なんてあったっけ？』
冬弥「…すみません、A先輩。 嘘を吐きました」
『……え？』
青柳くんでも嘘なんて吐くんだ…意外。
じゃあ何で急に押しかけて…。
青柳くんは立ち上がり、私の部屋の鍵を内側から閉めた。
突然の奇妙な行動に開いた口が塞がらない。
『……青柳くん？ え、何で…わっ、！』
無言のままベッドに押し倒される。
動揺を隠せない私は青柳くんを見上げる。
冬弥「…先輩、校外学習の時に約束してくれましたよね。
そういうのは家でやるものだ、と」
“ あー…今度ね、そういうのは家でやるもんでしょ ”
私達付き合ってもいないじゃん、本人の許可無しでやろうとしてんの？
必死の抗議も無視し、青柳くんは私に顔を寄せてくる。
冬弥「…A」
『っ！？ 青柳く…っ』
あー、もう何で青柳くんが最初なんだろう。
私は好きじゃないんだよ、こんなガッツリ攻めてこられても。
『…しょうがないな、私のファーストキスあげるよ』
大事に取っておきなよね、と言い残し私達は ──── 。
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ramune - 雪さん» 治してあげて下さい (2022年7月1日 20時) (
レス) @page31 id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 青柳くんは、私が治します。 (2022年7月1日 0時) (レス) @page31 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - 雪さん» はい。 喜んでいただけたなら良かったです。 (2022年6月29日 19時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ありがとう。冬弥となら…進んでいける気がしたよ。 (2022年6月28日 23時) (レス) @page30 id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - レムさん» コメントありがとうございます！ 面白いなら良かったです…！ これからも頑張っていきますので、どうかよろしくお願いします！ (2022年6月6日 20時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ramune | 作成日時：2022年4月16日 18時
